「彦根梨」 ミツバチで受粉

びわ湖の対岸、彦根市では、特産の「彦根梨」の受粉作業にミツバチが活躍しています。彦根梨は、市内石寺町で彦根梨生産組合に加盟する17戸の農家が11ヘクタールの面積で栽培していて甘くみずみずしい実は、市の特産品として人気を集めています。梨の花が咲くこの時期には、実をつけるための受粉作業が行われます。例年は、中国産の花粉を噴射器などを使って交配させますが、植物の病気「火傷病」対策のため去年夏以降、花粉の輸入が禁じられたことから、今シーズン活躍しているのが「ミツバチ」です。ミツバチの巣箱は、花が咲き始めた4月2日にそれぞれの梨畑に置かれました。

生産農家すべてを合わせるとおよそ28万匹のミツバチが、花から花へと花粉を運びます。蜂による自然状態での受粉は10数年ぶりのとのことで、今は順調に受粉が進むようにと、余分な花落としていく作業が行われています。農家の男性は「蜂なので全部の花に受粉することはできないので、ただちょっとでも良い梨になってくれるようにイメージ的にも蜂の方が自然環境にやさしいと思うので、これでやっていきたい」と話しました。彦根市特産の「彦根梨」。順調に育てば7月下旬に収穫シーズンを迎えます。

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