停電のリスクあるカラスの巣撤去 山県市で公開 中部電力パワーグリッド岐阜支社

電柱上に作られたカラスの巣=18日午前、山県市大森 

  停電を引き起こす原因となる電柱に作られたカラスの巣の撤去作業が18日、山県市内で公開されました。

  カラスは、毎年2月下旬から巣を作り始めて、3月から4月にピークを迎えます。

  巣は、電柱や鉄塔などにも作られることから、巣の材料になった木の枝や針金のハンガーが原因で停電になる場合があります。

  中部電力パワーグリッド岐阜支社ではこの時期、2週間に1回ほど作業員が巡回し、停電を引き起こす恐れがある巣を発見した際には、撤去作業を行っています。

  山県市内で公開された撤去作業では、地上から14メートルの位置に作られた直径約50センチのカラスの巣を、作業員2人が高所作業車に乗って工具を使いながら慎重に取り除きました。

  カラスの巣を原因とする停電は、県内で去年1年間に12件発生していて、今年は先月末までに6件発生しています。

※中部電力パワーグリッド岐阜支社 小栁登椰さん
  「もしカラスの巣を見かけられた場合は、最寄りの営業所にご連絡いただけると幸いです」

  中部電力パワーグリッド岐阜支社によりますと、今年は先月末までに鉄塔などで約1600個のカラスの巣が確認され、このうち、停電を引き起こす恐れがある約500個を撤去したということです。

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