園内の桜満開近づく/弘前公園

園内のソメイヨシノが七分咲きとなり、花見客でにぎわう弘前公園の下乗橋=18日正午

 国内屈指の桜の名所である青森県弘前市の弘前公園で18日、園内と西堀にある桜のトンネルでソメイヨシノが七分咲きになった。市は園内の満開を18日と予想していたが、1日先送りして19日に。外堀と西堀の西岸では満開が続いており、一面ピンクの景色が家族連れや観光客の目を楽しませた。

 市によると、ここ数日の気温の低下により全体の開花が進まなかった。満開の宣言には至らなかったものの、園内の至る所でボリュームたっぷりの花が咲き誇った。下乗橋では、かすかに見える天守と桜を背景に記念撮影をする人の姿が目立った。

 八戸市から訪れた蛯名直輝さん(38)は「風が吹くと、少し花吹雪が舞ってきれいだった。桜と春陽橋の写真も撮れて良かった」と笑顔。家族4人で秋田県から訪れた佐々木裕多さん(38)は「8年ぶりに来たけれど、(秋田県の桜の名所)角館とは違うきれいさ。子どもも喜んでいるので来て良かった」と話した。

 市は桜のトンネルの満開を19日と予想。花吹雪、花筏(はないかだ)の見ごろを20日から24日とみている。

© 株式会社東奥日報社