愛南震度6弱 県内7人けが、南予中心に建物損傷など被害

地震で崩れた「石垣の里」の石垣=18日午前9時50分ごろ、愛南町外泊(撮影・山本憲太郎)

 17日深夜に愛媛県愛南町で震度6弱を観測した豊後水道を震源とするマグニチュード(M)6.6の地震から一夜明けた18日、県内では南予を中心に建物の損傷や岸壁の沈下、落石などの被害が相次いで確認された。南予では18日夜まで、震度1~2の余震が続いている。気象庁は発生から1週間程度、最大震度6弱程度の地震発生の可能性があるとして、引き続き家屋の倒壊や土砂災害などに注意するよう呼びかけている。

 県災害対策本部などのまとめでは、けが人は7人(松山市3人、宇和島市2人、大洲市、東温市各1人)。揺れに驚いて転倒するなどし、いずれも軽傷だった。大洲市肱川地区の11戸で断水したが、午後1時までに解消。大洲、宇和島、愛南の3市町で水道管の破裂や漏水が発生した。

 学校関係では、校舎の損壊や通学路の安全確保の難しさから、番城小学校(宇和島市)と大洲高校肱川分校が臨時休校。他に4校が自宅待機させたり下校を早めたりした。

地震の揺れで天井板が落下した宇和島市総合体育館=18日午後1時40分ごろ、同市弁天町2丁目(撮影・伊藤愛)

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