相原に「地元推し」かるた 今月、販売 魅力再発見狙う 町田市

手がけたかるたを紹介する川崎さん

相原地区に住む小学生らが地元の一押しスポットを紹介するかるたが先ごろ、登場した。7日にJR相原駅前で行われた朝市のなかで販売されると多くの人が手に取り、企画した製作委員会の実行責任者を務めた川崎哲哉さん=中面・人物風土記で紹介=は「子どもを中心とした地元の人に故郷の良さを再認識してもらいたいと考えた。地元への愛着の高まりにつながれば」としている。

かるたには、子どもたちが読んだ駅や小学校、穴場スポットなどが描かれ、完成したものは「相原こどもカルタ」としてまとめられた。2022年に行われた地域の魅力を再発見することなどについて考える会でそのためのツールの1つとして企画が持ち上がり、昨年から準備が進められてきたという。

子ども目線大切に

川崎さんらがこだわったのは子ども目線での製作。かるたにのせるスポットを探すことが、子どもたちの街の魅力再発見につながると考えた。「他の地域でかるたを使った地域活性化の事例もあり、案に上がった。札のなかには20年以上、相原に住む私でも知らない場所があった」と川崎さんは振り返る。先月には製作に関わった児童が通う小学校の卒業生に記念品としてこのかるたを贈ったという。

パッケージデザインを手がけるなど、かるたの製作にたずさわった相原小学校の百田明弘校長は「子どもたちには授業の一環としてかるたづくりに取り組んでもらった。地元地域を知る時間になったと思う。私も楽しかった」と笑顔をみせる。

朝市で販売

このかるたは今後、月初の日曜日に開催されている相原駅前での朝市などで販売され、在庫が無くなった場合は簡易版を製作し、「相原推し」のツールとして活用していく考えという。

川崎さんは「今後も子どもたちによる、かるたづくりが行われてもらいたい。地域を見直す機運が高まっていけばと思う」と話している。

次回、相原こどもカルタが販売されるのは5月5日に開かれる「相原駅前マーケット」。時間は午前10時から、正午まで。

小学生が描いたカルタ

© 株式会社タウンニュース社