MLBはシーズン第３週（現地４月８～14日）の週間MVPを発表した。ア・リーグは2023年７月にメジャーデビューしたオリオールズのコルトン・カウザーが初受賞を果たした。カウザーは今季の新人王の有資格者でもあり、陰の新人王候補にも挙がっている。地元ではその名（Cowser）にちなんで「Holy Cow!（なんてことだ！）」と盛り上がっている。
昨年、激戦区であるア・リーグ東地区を９年ぶりに制したオリオールズは、日本時間４月11日からヤンキースに次ぐ地区２位を維持するなど今季も健闘している。そのなかで、好調なチームを支えている１人がコルトン・カウザーだ。
カウザーは2021年のドラフト１巡目（全体５位）指名でオリオールズに入団し、2023年のプロスペクト・ランキングで全体40位に入ると、その年の７月にメジャーデビューした。23試合の出場で打率.115と結果は残せなかったが、今季は開幕ロースター入りを勝ち取ると大躍進。４月９日から15日までの１週間は、６試合で打率.435（23打数10安打）、４本塁打、12打点、２盗塁、OPS1.611という好成績を残し、自身初の週間MVPに輝いた。
そのなかでも、４月10日から敵地ボストンで行われたレッドソックスとの３連戦では、１シリーズで10打点を荒稼ぎした。第３戦では６回にメジャー初アーチをグリーンモンスターに運ぶと、延長10回にはライトスタンドへこの日２本目となる２号アーチを放った。
同賞受賞に、オリオールズの公式SNSと自身のインスタグラムで「Welcome to Cow-Town.」と題して喜びを投稿した。また「Cowser」の名にちなんで、驚きや喜びを表現するフレーズ「Holy Cow!」と地元では大いに盛り上がっている。
ナ・リーグの同賞はメッツの主砲ピート・アロンソが６試合で打率.429（21打数９安打）、４本塁打、７打点、OPS1.604の好成績を残し、2023年７月以来キャリア４度目の受賞を飾った。
陰の新人王候補として注目されるカウザーと、メジャーデビュー１年目に本塁打王（53本）のタイトルを獲得して新人王に輝いたアロンソが大活躍した１週間だった。さて、今週は誰が「ホーリー・カウ！」な活躍を見せるのか。ベテランの活躍や新たなヒーローの大躍進に期待したい。
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