ロシア、5─8年でNATO攻撃の準備整う公算=ドイツ軍トップ

[ワルシャワ 18日 ロイター] - ドイツ軍トップのカルステン・ブロイアー連邦軍総監は、ロシアがウクライナ戦争の影響を受けた軍を再建すれば、5─8年以内に北大西洋条約機構(NATO)加盟国を攻撃する軍事的準備が整う可能性があると述べた。

ブロイアー氏は訪問先のポーランドで17日遅く、記者団に対し「攻撃されるとは言っていないが、可能性はある」とした上で、「5─8年後に脅威がある」と指摘。「ロシアは大量の軍需物資を生産しているが、その全てをウクライナの前線に投入しているわけではない。このため、われわれは2029年までに準備を整えなければならない」と述べた。

NATO加盟国32カ国のうち、ノルウェー、フィンランド、エストニア、ラトビア、リトアニア、ポーランドの6カ国がロシアと国境を接している。

ロシアがNATO加盟国を攻撃する可能性があるとの西側諸国の示唆をロシアは常に否定。プーチン大統領は先月、NATO加盟国を攻撃する意図はないと改めて表明している。

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