【インドネシア】双日、MRT延伸で鉄道システムなど受注[運輸]

双日は18日、インドネシアの首都ジャカルタ特別州の都市高速鉄道(MRT)を運営する州営MRTジャカルタから、南北線の延伸工事における鉄道システム一式・軌道敷設工事(パッケージCP205)を受注したと発表した。受注額は約450億円で、17日に契約を締結した。工期は75カ月。

双日は、MRT南北線の延伸区間となるジャカルタ中心部のブンダランHI駅から西ジャカルタのコタ駅までの約5.8キロメートル(7駅)で、電車線や受配電設備、信号・通信設備、ホームドア、軌道などの設計・調達・施工を行う。

MRTジャカルタによると、信号システムは既存の南北線と同じ無線式列車制御(CBTC)システム、自動運転レベル「GoA2」を導入する。

「CP205」は、これまで入札が難航していた。MRTジャカルタは声明で、契約締結に謝意を示し、ブンダランHI駅—モナス駅間は2027年に、ハルモニ駅—コタ駅間は30年までに運行開始を目指したいとした。

双日の広報担当者は、西ジャワ州ブカシ県の総合都市デルタマス・シティ事業をはじめインドネシアでは多角的に事業展開をしており、同国で培ってきた事業ノウハウや体制が、MRTの延伸事業でも活用できると考えているとした。

双日は、MRTジャカルタから南北線の延伸工事における鉄道システム一式・軌道敷設工事を受注し、契約を締結した=17日(MRTジャカルタ提供)

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