「阪神2-1巨人」(18日、甲子園球場)
今季初の1試合3三振と菅野に苦しめられていた阪神・佐藤輝明内野手(25)が延長十回無死満塁で、今季無失点の大勢からサヨナラの右前適時打を放った。
打率は1割台。確かにもがき苦しんでいる。それでも、準備は怠っていない。打てない原因は何か、どうすれば打てるようになるのか。開幕から必死に浮上のきっかけをつかもうとする姿があった。本拠地開幕カードの京セラドーム、はだしになって一人でバットを振った。
「思いついた時にやる感じですね。はだしの方が足の裏の感覚がつかみやすいというか。足の裏のどこに体重が乗ってるとかを意識しています」
甲子園では練習後にブルペンへ足を運ぶこともあった。「あそこであんまり振ったことはないですけど、ちょっと確認したいことがあって」。多くは語らなかったが、昨季まではやらなかったこと。自分で考え、ヒントを探っていた。
今季初の1試合3三振を喫した。でも、最後の最後で決めた。「感覚と相談しながら、最後は打てて良かったです」。試合の中での修正も、日々の試行錯誤のたまものだ。