DF西尾の退場で初戦を10人で戦い抜くも、大岩監督は「疲労に大きな変化はない」……交代選手の流れを変える働きに期待感示し、「総力戦でやっていきたい」

4月18日の練習前に取材に応じた大岩剛監督 撮影:中地拓也

4月18日、パリ五輪の出場権を懸けた最終予選を戦うU―23サッカー日本代表が第2戦のUAE戦に向けてカタールで前日練習を行った。

第1戦は勝利したものの、消耗の大きい試合になった。前半8分に先制しながら、同17分にDF西尾隆矢が一発退場。73分間とアディショナルタイムを10人で戦うこととなった。1点を追う中国は数的な有利な状況で、必死の攻撃を繰り返して日本代表は何度もピンチを迎えた。

日本はUAEと同じく中2日で第2戦を迎えるが、フィジカル面での影響については「今のところない」と話す。そして、「選手の疲労について大きな変化はないというふうにメディカルから報告を受けている」とも説明する。

先発メンバーについては、「いろんなことを含めて先発を選びたい。先発だけではないので、交代した選手が流れを変えるって言われますけど、そういうことも含めていろんな想定をしたい」とベンチメンバーに期待感を示したうえで、「総力戦でやっていきたい」と語気を強める。

■UAE戦勝利のメリット

中国、UAE、韓国という難しい相手だらけのグループステージで白星発進はしたものの、「少し特殊な試合だったので、第2戦目に生かすというよりは、新たにUAE戦に向けての準備の方が大事」と、次戦に向けての戦い方を重要視する。

そのUAEについて、「スピード豊かな選手が多数いますし、あとは最前線でターゲットになる選手もいる。後ろからカウンターという狙いもあるんじゃないかなとは分析してます」と話すが、実際に、どうのように戦ってくるかはふたを開けてみないと分からない。だからこそ、「そういうのを踏まえた上で、我々もいろんなシチュエーションを想定しながら、準備をしたい」とも説明する。

この2戦目に勝てば、グループステージ突破が決まるために3戦目の韓国戦でターンオーバーも選択肢に入る。また、グループ内のライバルとの激戦を避けることにもつながる。連勝して次のステージを見据えることができるか、注目の試合は日本時間19日の24時30分にキックオフだ。

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