「パリ五輪出場は消滅した」張本美和に敗れた世界3位・中国卓球女子に“厳罰が下る”と母国メディアが予測!「3000ポイントの減点だ」【卓球W杯】

現地4月18日、マカオで開催されている卓球「ITTF男女ワールドカップ」は女子の決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)を実施。世界ランキング12位の張本美和(日本)が同3位の王芸迪(中国)と対戦し、12-10、6―11、11―8、11―6、16―14のゲームカウント4対1で快勝を飾った。ついに中国のトップ選手から初白星を挙げ、堂々ベスト8進出を決めている。

一方で、窮地に立たされたのが苦杯を舐めた王芸迪だ。2023年に対日本人選手で4度敗れ、今年2月の世界選手権団体では決勝で平野美宇に0対3のストレート負けを喫したのが記憶に新しい。中国国内ではその人選を巡って馬琳監督の解任を求める声が噴出するなど、王芸迪は大バッシングに晒された。

その後、世界ランキングで上位をキープしているにもかかわらず、国外選手との対戦成績が悪すぎるとして、パリ五輪で2枠ある女子シングルス代表からの落選が決定。団体戦要員の3枠目に望みを託していたが、今回2度目の対戦で15歳の張本にも敗れてしまい、旗色がいっそう悪くなったようだ。

中国スポーツメディア『捜狐体育』は「王芸迪は今回の敗戦で厳罰を下されるだろう。パリ五輪出場は事実上消滅したのだ」と記し、「国外選手と戦う王芸迪にはいつもヒヤヒヤさせられるが、またしても日本人選手を相手に敗北を喫した。すでにシングルスの五輪代表は選考外となっているが、中国卓球協会は五輪での金メダル奪取のため、選考レースでは“国外選手との対戦成績”を最重要視している。敗れた場合は優勝で得るポイントを同数の減点を食らうのだ」と説明する。
そのうえで、「張本に敗れた王芸迪は3000ポイントが減点されるだろう。残念ながら不当な仕打ちではないとファンも見ているようだ」と伝えている。

中国女子代表の選考レースは、世界ランキングでダントツ1位の孫穎莎が確定的で、日本人選手に滅法強い同2位・王曼昱とのツートップがシングルス代表で落ち着きそうだ。そして3番手には同4位で、こちらも日本人選手との対戦成績が安定している東京五輪・女子卓球シングルスの金メダリスト、陳夢が控える強力布陣だ。パリ五輪に臨む男女の中国代表メンバーは5月7日に確定する。

ちなみに今大会、日本と中国はともに3選手がベスト8進出を果たしている。準々決勝の4試合は孫穎莎(中国)vs鄭怡静(台湾)、平野美宇(日本)vs陳夢(中国)、張本美和(日本)vsアドリアナ・ディアス(プエルトリコ)、そして早田ひな(日本)vs王曼昱(中国)と注目カードが目白押しだ。

構成●THE DIGEST編集部

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