【マイラーズC】吉村騎手が重賞初チャレンジ! 初勝利の相棒ボルザコフスキーと「自信を持って臨める」

 重賞初Vを狙う吉村とニンジンをもらうボルザコフスキー(撮影・石湯恒介)

 「マイラーズC・G2」(21日、京都)

 ルーキーの吉村誠之助騎手(18)=栗東・清水久=が、ボルザコフスキーとのコンビで重賞に初チャレンジ。勝てば22年CBC賞をテイエムスパーダで制した今村聖奈騎手(20)=栗東・寺島=以来、史上5人目となる快挙(デビュー年での重賞初騎乗初制覇)。初勝利を飾った思い入れのあるパートナーとともに、タイトル奪取に挑む。

 3月にデビューした吉村が重賞に初騎乗する。コンビを組むのはボルザコフスキー。34戦目の騎乗で自身の初勝利を飾った相棒だ。初Vとなったメインジャックを「先生からは“折り合いに専念して、ロスなく回って”という指示。折り合いに少し苦労しましたが、馬の能力が高くて押し切ってくれた。勝てるチャンスがあると思っていました」と振り返る。

 ファーストコンタクトは実習生として栗東トレセンでまたがった2年前の夏ごろ。馬はまだ1勝クラスだったが、「その時から調教で動けていましたが、当時と比べると力強い走りができています」と成長を感じ取る。

 騎手の第一歩を踏み出して1カ月半。JRAで2勝を挙げ、騎乗数は同期トップを数えるが、「技術的なところは乗れば乗るほど課題が出てくるので、もっと頑張らないといけない。メンタル面は徐々に成長していると思います」と分析する。

 デビュー2週目のフィリーズRで騎乗予定だったシュシュトディエスが直前に回避。重賞初騎乗がお預けになった苦い経験もあるだけに、感慨もひとしお。「初勝利をさせていただいた馬で、継続して重賞に挑戦させてもらえるということで、ありがたい気持ちでいっぱいです。雰囲気は違うと思いますが、レースに挑むにあたってのメンタル面はどのクラスでも変わらない。自信を持って臨めると思います」。重賞初騎乗初Vへ-。18歳のルーキーが腕ぶす。

© 株式会社神戸新聞社