当選目指し飲み歩き⁉ 夜の街「村長選」スタート 群馬・高崎市

ヤナガワ村長選挙をPRする太田口会長(左)と小池選挙管理委員長

 群馬県内随一の繁華街として知られた高崎市柳川町周辺の活性化を目指す市民団体「ヤナガワ村役場」(太田口寛会長)の第2回ヤナガワ村長選挙が19日、始まった。6人の立候補者が期間中、エリア内の飲食店に訪れた様子を交流サイト(SNS)に投稿した数や、“有権者”によるインターネット投票などで競い、最も多い票の獲得者が「ヤナガワ村長」に任命される。投票は5月5日まで。

 村長選は2年ぶりの開催。前回村長に任命された現職を含め20~40代の男性6人が出馬した。立候補者は期間中、企画に参加している77店舗をSNSで紹介すると、1店舗につき1票獲得する仕組み。

 前回は自力で票を上積みする方法のみだったが、今回は専用サイトから各候補の投稿を見ることができ、誰でも1日1回、インターネットで応援する候補に投票ができる。村役場の事務局があるホテルグランビュー高崎では1票を1000円で販売。候補者、支援者いずれも購入が可能で、購入費は同団体の活動資金に充てる。

 得票数1位を村長、2、3位を副村長に任命。それぞれに参加店の食事券を、村長には同ホテルのペア宿泊券を加えて贈呈する。村長には名刺を発行し、村役場主催のイベントあいさつや、柳川町周辺のパトロール(飲み歩き)を行う。

 選挙管理委員長の小池秀明さん(47)は「誰でも投票できる参加型の選挙を通して柳川周辺の活性化につなげたい」と力を込める。太田口会長(73)は「飲食店の魅力をアピールして若い人を呼び込むきかっけになるといい」と期待する。

 村役場は同ホテルを拠点に地元有志の発案で2022年2月に発足。活性化に向けた企画を実施している。今後は村長選を毎年行う予定。問い合わせは同ホテル(☎027-322-1111)へ。

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