亡き愛猫の毛で作られた「愛の贈り物」が悲しみを癒す トリマーの善意に涙 米国

21年飼い続けた愛猫が亡くなった

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米国に住むPaigeさんの飼い猫Alibiが、2024年1月に虹の橋を渡ってしまいました。この猫は彼女が21年間飼ってきた最愛のペットです。Paigeさんは悲しみに沈んでいました。

生前のAlibiは、高齢のために自分で毛づくろいをするのが辛くなってきたため、この4年間はペットサロンでトリミングをしてもらっていました。サロンではおとなしくふるまい、濡れた毛を乾かしてもらっている間、トリマーさんに甘えて寄り添うこともあったそうです。

一方で、担当のトリマーの女性は高齢の猫がやがて亡くなることを予感しており、そのために密かに準備をしていました。Alibiの抜け毛を集めていたのです。そして猫が亡くなったという知らせを聞き、特別なプレゼントを作ってくれました。

それは、Paigeさんがいつでも愛猫を思い出し、抱きしめられるようにと、抜け毛を使って手作りされた「星形の壁飾り」と「ハート型のフェルト人形」でした。

心を込めたプレゼントに感無量

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「彼女が『あるものを送る』といっていたので、お悔やみのカードか写真かなと思っていました。包みを開けてみて、息が止まるほどびっくりしました。感無量ですね」というPaigeさんです。

彼女はこの場面をビデオに撮ってTikTokに投稿しました。これまでのところ、25万6千回以上も再生され、4万9千件近くの「いいね!」がついています。

ビデオを見たネット民からは、こんな感想が寄せられています。

「『特別に愛していたからこそ、悲しみも強い』というのは本当ですね。このトリマーさんはやさしい心の持ち主です」

「この贈りものには、愛情がたっぷりと込められているね」

「わたしがこんなプレゼントをもらったら、その日は何も手に着かず、ただ深い悲しみに浸ることでしょう」

喪失の悲しみを癒すために

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米国では約66%の世帯がペットを飼っています。愛するペットが亡くなると、多くの飼い主が悲しんで落ち込みます。

親しい人が大切にしていたペットが亡くなったことを知ると、「哀悼の意を表したい」と願うのはだれにとっても自然なことです。このトリマーさんのように、悲しみを慰めるために特別の品を贈るのもひとつの方法です。

しかし、それだけではありません。その人に寄り添ってサポートし、温かい食事を用意してあげたり、ともにペットの供養を行ったりすることも効果的です。

喪失の辛さを癒す方法は、人によって違います。しかし、まわりの人々の理解と協力があれば、きっと悲しみから立ち直る助けになることでしょう。

出典:Woman's 21-Year-Old Cat Dies, Then She Gets a Package From Her Groomer

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