九大、都市機構/九大箱崎キャンパス跡地開発(福岡市東区)、スマートサービス提供

◇食のエンタメ交流拠点も
九州大学と都市再生機構九州支社が同大学箱崎キャンパス跡地(福岡市東区、区域面積約28・5ヘクタール)の土地利用事業者を決める入札で、住友商事を代表企業とするグループを優先交渉権者に選定した。落札額のうち、土地の譲渡価格は371億7800万円。土地の一部には60年間の定期借地権を設定し、賃借料は1カ月当たり1260万円。土地利用事業者の正式決定は2025年度を予定している。=1面参照
開発区域は箱崎6ほか。A街区(約20・16ヘクタール、うち約3・5ヘクタールは定期借地)、B街区(約0・91ヘクタール)、C街区(約7・48ヘクタール)。
同社グループはまちづくりのコンセプトとして「HAKOZAKI Green Innovation Campus」を設定。▽九大100年の歴史継承▽新しいライフスタイルの創出▽新産業の創造と成長▽福岡の文化・千年の歴史の継承▽みどりあふれる空間の創出▽環境先進都市の創造と成長-の六つの方針を掲げた。
生活や暮らしの質を高めるスマートサービスの提供も目指し、安全や健康、移動、防災といった各分野で、AIや革新的通信技術を活用。40年より前倒しでカーボンニュートラルを実現するため、建物のZEB・ZEH化、再生可能エネルギー由来の電力によるエネルギーの地産地消などにも取り組む。
導入機能は、▽業務・研究▽交流・にぎわい▽生活支援▽医療・福祉▽教育▽居住。新たな駅前ビジネス街区や、日本最大級の食のエンターテインメント交流拠点、分譲住宅(2000戸)などを整備する。

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