海水浴場が流木で埋め尽くされ無残な姿に 去年8月の台風7号被害…撤去作業ようやく完了し一般開放へ

去年8月に鳥取を襲った台風7号。その影響で鳥取県鳥取市の海岸に大量の流木が漂着し景観を損ねていました。ようやく流木の撤去が完了し、来週にも駐車場の一般開放が再開されることが分かりました。

安松裕一 記者
「鳥取市の海岸です。ごみはほとんど落ちておらず、元のきれいな海岸が蘇りました」

鳥取市の鳥取港近くにある「賀露みなと海水浴場」。夏場の海水浴のほか、犬の散歩や幼稚園の遠足、時にはビーチサッカーやビーチバレーなどにも使われ市民の憩いの場となっています。

今はこのようにきれいになりましたが、去年11月に取材したときは…。

安松裕一 記者
「ご覧ください、流木やごみで辺り一面埋め尽くされています」

おびただしい量の流木、中にはペットボトルなどのごみもみられ、海岸は無残な姿となっていました。

そのわけは、去年8月の台風7号です。

鳥取県に「大雨特別警報」。鳥取市や八頭町では警戒レベル5の「緊急安全確保」が発表されました。
鳥取市佐治町では佐治川ダムの貯水量が増加し、ダムができてから47年間で初めて緊急放流が行われました。

大雨により、県東部を流れる千代川から流れ出た流木などが賀露海岸に漂着したのです。

鳥取港湾事務所によりますと、漂着した範囲はおよそ1キロにわたり、去年11月から始まった撤去作業は先月までにおおむね終了しました。
このうち鳥取港湾事務所が管理する730メートルの範囲では、撤去した流木の量が1126トンにも及びました。

鳥取県鳥取港湾事務所 井手尾渉 課長補佐
「かなり流木が来ましたので、実際の作業としては2か月ちょっとかかりました。新たに漂着したゴミの処理などを3月の終わりぐらいまで実施していました」

ここでよく犬の散歩をするというこちらの男性。きれいになった海岸を見て…。

犬の散歩をする人
「助かりました。あれだけあったのをどかしてくれたので、散歩もしやすくなって見栄えもよくなって良かったです」

鳥取県鳥取港湾事務所 井手尾渉 課長補佐
「やっぱりきれいな海岸はいいもんだなというふうに思いますし、ここに訪れる方がきれいな海岸を見て少しでも楽しんでいただきたいし、心の癒しになっていただければと考えています」

鳥取港湾事務所では、今後、委託業者の作業完了を確認し、来週早いうちに駐車場などを一般開放する予定だということです。

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