レッドブルF1のエイドリアン・ニューウェイにフェラーリとアストンマーティンが高額オファーか

 レッドブルのライバルチームはマックス・フェルスタッペンの引き抜きを狙っているようだが、チーフテクニカルオフィサーのエイドリアン・ニューウェイもターゲットになっているものと考えられている。

 今年、レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーがチームの女性従業員に対して不適切な行為をした疑いで調査を受けた。結局ホーナーは無実とされ、職を維持することができたが、この件は民事裁判に発展する可能性があり、そうなれば今のポジションから離れざるを得なくなるかもしれない。

レッドブル・レーシングのエイドリアン・ニューウェイ(チーフテクニカルオフィサー)とクリスチャン・ホーナー(チーム代表)

 ニューウェイは、チームの雰囲気や、個人的な関係といったものを重視するため、レッドブルが代表のスキャンダルに揺れるいま、彼を引き抜くチャンスが高まっていると考えるフェラーリとアストンマーティンが積極的に働きかけているといわれる。

 昨年、ニューウェイはレッドブルと新たな長期契約を結んでおり、それはキャリアをレッドブルで終える意向の表れであるとみられた。しかし、ルイス・ハミルトンがフェラーリへの移籍を決めたことが示すように、F1の大物の契約には、必ず契約解除条項が存在する。スクーデリアとアストンマーティンは、ニューウェイはある特定の条件下では移籍が可能であることを知っているわけだ。

 今ニューウェイは、サーキット専用ハイパーカーRB17の開発に取り組んでおり、その作業を終えるまでは、レッドブルから離れることは考えないだろう。そのため、移籍があるとすれば2026年かそれ以降になる可能性が高い。

 フェラーリとアストンマーティンは、いずれも、驚くほどの金額のサラリーをニューウェイに対して提示している。ニューウェイは、キャリアのなかで2回、フェラーリとの契約に近づいたことがあり、スクーデリアで働くことへの関心を隠していない。

 2025年にハミルトンがフェラーリに加入することも、ニューウェイの心を動かすひとつの要素になるかもしれない。ニューウェイは、7度の世界チャンピオンと一緒に仕事をしたかったと最近認めている。

 ニューウェイが一緒に仕事をしてみたいと考えるもうひとりのドライバー、フェルナンド・アロンソは、2026年末までアストンマーティンにとどまることが決定した。さらに、アストンマーティンに移れば、ホンダとの仕事を続けることができる。そしておそらく決定的な要素は、アストンマーティン・ラゴンダ社とF1チームの株式を手に入れることができるかもしれないことだ。

 フェラーリもアストンマーティンも、ニューウェイにとって魅力的な選択肢であり、彼が2026年に向けてどういう選択をするかが注目される。

2024年F1第4戦日本GP レッドブルのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)とエイドリアン・ニューウェイ(チーフテクニカルオフィサー)

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