セブンーイレブン 移動販売車で買い物支援 秦野市内の高齢者施設などへ 秦野市

出走式で決意表明を行った高橋オーナー(中央右)

秦野市内の買い物難民を支援するため、セブン-イレブン秦野尾尻店(高橋大助オーナー)が4月10日から移動販売車「セブンあんしんお届け便」の運用を開始。10日には、同店の駐車場に関係者などが集まり、出走式が行われた。

秦野市と株式会社セブン─イレブン・ジャパンは2021年、地域活性化に向けた包括連携協定を結んでいる。両者がより密接な連携と協力を図ることで、安全で安心な暮らしの実現や地域経済の活性化などを目指すもの。今回は買い物に困っている市民を支援するために実施することとなった。

移動販売車「セブンあんしんお届け便」とは、買い物が不便な地域に住む人や、出かけることが難しい高齢者などのための独自のサービス。常温、20℃、5℃、マイナス20℃の4温度帯の商品管理が可能な車両に、約350種類の商品を積み込んで販売が行われる。

オーナーの念願叶い

同サービスが開始された当初から新聞やテレビで知っており、「秦野市にもほしい」と考えていたという高橋オーナー。これまで市内で行われるイベントにテントで出店するとともに、実際に自身の車で商品を運び、老人ホームでも販売を行っていた。その実績が認められ、今回の運用開始に至ったという。

「セブンあんしんお届け便」による移動販売は現在、高橋オーナーが独自で配達を行っていたサンシティ神奈川やReHOPE秦野、プライムガーデン秦野、神奈川病院の4カ所。今後は販売エリアを拡大していき、秦野市内全域を対象としていく予定だ。

高橋オーナーは「移動販売車をきっかけに、セブン-イレブンや秦野市民との寄り添い方を皆さんで考えながらこの車を活用していきたい」と決意表明した。出走式に参加した高橋昌和市長は「高齢社会が本格化する中で必要不可欠なサービスだと思う」と話した。

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