「ドジャースは後悔するかも」 放出した26歳が打率.317&6発、米分析「なぜトレードしたのか」

カブスで躍動しているマイケル・ブッシュ【写真:ロイター】

カブスのマイケル・ブッシュが5試合連続本塁打など躍動

米大リーグ・ドジャースが1月にトレードで放出した若手有望株が移籍先で輝きを放っている。26歳のマイケル・ブッシュ内野手は今季カブスで開幕からスタメン出場。5試合連続本塁打を放つなど、18試合で打率.317、6本塁打、OPS1.067と躍動している。米スポーツ専門局は放出の経緯を説明しつつ、「ドジャースは後悔することになるかもしれない」と注目している。

26歳の未完の大器が新天地で爆発している。今季からカブスに加入したブッシュは開幕スタメンに名を連ねると、ここまで18試合全てに出場。10日(日本時間11日)のパドレス戦から5試合連続本塁打を放つなど打撃好調だ。米スポーツ専門局「FOXスポーツ」は「なぜドジャースはマイケル・ブッシュをトレードしたのか」と題し、特集している。

19年のドラフト1巡目でドジャースに指名されたブッシュは昨年4月、同球団でメジャーデビューを果たした。27試合に出場するも打率.167、2本塁打、OPS.539に留まり、シーズンの大半は傘下3Aで過ごした。3Aでは98試合で打率.323、27本塁打、OPS1.049と圧倒的な数字をマーク。MLB公式が公表している球団の有望株ランキングで4位に入るなど、強打の一塁手として高く評価されていた。

ドジャースのアンドリュー・フリードマン編成本部長も昨年12月に「彼は明らかに3Aではなくメジャーリーグの選手」と実力を認めていたが、昇格には壁があった。一塁にはフレディ・フリーマン内野手がおり、DHは大谷翔平。マイナーでは二塁、三塁、左翼も経験したが、マックス・マンシー内野手やギャビン・ラックス内野手がいるため、「レギュラーへの明瞭な道はなかった」と記事は伝える。

FAで獲得したテオスカー・ヘルナンデス外野手のために40人枠を空ける必要があったドジャースは、1月11日(同12日)にブッシュとイェンシー・アルモンテ投手をトレードでカブスに放出。対価として20歳のジャクソン・フェリス投手と19歳のザイヒル・ホープ外野手を獲得した。記事は「数年後、獲得した有望株が心の痛みを取り除いてくれるかもしれない」としつつ、逃した魚の大きさを嘆いた。

ブッシュの活躍と対照的に、ドジャースの下位打線は苦戦。二塁を守るギャビン・ラックス内野手は打率.148と低迷し、左翼手は合わせてリーグ最下位の打率.091(日本時間17日時点)に沈んでいる。記事は「ドジャースは最終的に決断を後悔することになるかもしれない」「下位打線の苦戦を鑑みれば、ブッシュの打撃がどんな影響をもたらしただろうかと思案してしまうのも仕方ない」としている。

THE ANSWER編集部

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