クエンティン・タランティーノ、監督引退作品になる予定だった10作目を製作中止

クエンティン・タランティーノ(60)が、最後の監督作になる予定だった10作目『ザ・ムービー・クリティック』の製作を中止したという。2019年作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』でアカデミー助演男優賞に輝き、それ以前には『イングロリアス・バスターズ』にも出演していたブラッド・ピットと3度目のタッグを組む予定だったタランティーノだが、脚本を書き直すために撮影を延期した後、「ただ単に気が変わった」とデッドラインは伝えている。

今後タランティーノは、自身の最終作品に関して白紙に戻して検討を進めて行く見込みだ。

10作目の作品を最後に映画監督を引退すると以前から宣言しているタランティーノ監督は、2023年5月に同映画が「ポルノ雑誌に映画批評を書いていた」1970年代の映画評論家を描いたものとなることを明らかにしていた。

同監督はデッドラインにこう語っている。「彼はメインストリームの映画について書いていて二流の評論家だった」「彼はとても良い評論家だったと思う。凄くシニカルでね。彼の批評は、初期のハワード・スターンと批評家になった(ロバート・デ・ニーロが『タクシードライバー』で演じた)トラヴィス・ビックルを掛け合わせたものだ」「彼は、55歳かの如く書いていたけど、30代初めか半ばだった。彼は30代後半に死んだ。しばらくの間死因がはっきりしなくて、もっと調べてみたんだけど、アルコール依存症による合併症だったと思う」

また、同作ではブラッドが主演すると考えられていたが、以前にはお気に入りの俳優であるレオナルド・ディカプリオやブラッドは同役を演じるには年を取り過ぎているとして、「まだ決めていないんだけど、35歳ぐらいの人になる。私にとっては確実に新しい主演俳優となるよ」と説明、「とても上手くやれると想像できる人はいるけどね」と話していた。

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