米アトランタ連銀総裁、インフレ進展停滞なら利上げに「オープン」

[18日 ロイター] - 米アトランタ地区連銀のボスティック総裁は18日、インフレが米連邦準備理事会(FRB)の2%目標に向けた進展を継続できなくなった場合、利上げの検討が必要になると述べた。

「インフレが停滞するか、逆方向に動き始めて目標から乖離(かいり)した場合、それに対応する以外の選択肢はない」と言明。

現行政策の制約の度合いがインフレ抑制に十分ではないと見なされれば、利上げに「オープン」にならざるを得ないと語った。

2%の目標に向けたインフレの進展はここ数カ月減速しており、FRB当局者らは総じて、金利を現在の水準に長期間維持し、利下げを急がない姿勢を示している。

ボスティック氏も同様の考えで、現在は2024年終盤に1回の利下げを見込む。以前にはインフレの進展を受け2回の利下げを予想していた。

ボスティック氏はインフレ率が現在の自身の予想以上に急速に低下した場合、政策が過度に制約的にならないよう、利下げを「前倒しする可能性もある」と述べた。

経済見通しに対するリスクは現在「おおむね均衡している」と語った。

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