ピーク過ぎた筒香嘉智に「3年9億円」大盤振る舞い 異例の入団会見で見えたDeNAの勝算

筒香嘉智(C)日刊ゲンダイ

昨18日、DeNA筒香嘉智(32)の入団会見が横浜スタジアムで行われ、ファンの熱狂に包まれた。

無料でファンを球場に招き、グラウンド内で会見という異例中の異例。平日であいにくの雨模様だったが、それでも約9600人ものファンが集まった。開門前からファンが殺到し、1000人を超えた時点で球団が開門を早めるほどだった。

横浜高校出身で、しかもチーム生え抜きの元4番打者。かねてから復帰を願うファンも多く、この日は2度歌われたDeNA時代の応援歌は、地鳴りのように響いた。

筒香が会見で、「正直、日本復帰のモチベーションは、いまひとつなかったのは事実。でも、ベイスターズで優勝したい、という思いがモチベーションになった」などと話すたび、スタンドからは歓声と拍手が沸き起こった。

そんな様子に安堵しているのが球団ではないか。筒香の契約は2年6億円プラス、3年目は年俸変動制の3年契約で総額9億円規模。いくら功労者、かつてのチームの顔とはいえ、2020年の米球界挑戦後はメジャー通算182試合、18本塁打にとどまり、ジャイアンツに移籍した今季はマイナーのオープン戦6試合、打率1割で戦力外になった。

「巨人などの複数球団が獲得に参戦し、値段がつり上がっていったのは明白です。しかし、一部スポーツ紙で巨人入りの報道が出た後は、一気にベイスターズファンの復帰待望論が過熱。16日の筒香復帰発表の当日にグッズ販売を開始したのも、『鉄は熱いうちに打て』との言葉通り、ファンの熱が冷めないうちに、との勝算があるのでしょう。この日の熱狂ぶりを見る限り、筒香人気は健在。年俸3億円を払っても十分に元は取れるはずです」(球団OB)

後は筒香が打ちまくり、優勝すれば言うことはない。

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