国府、文徳が頂点目指す 九州地区高校野球 佐賀で20日開幕

選抜大会1回戦の近江(滋賀)戦で好投した国府の坂井理人=甲子園(小野宏明)

 第154回九州地区高校野球大会は20~25日、佐賀県立森林公園野球場(さがみどりの森球場)で16校が出場して開幕する。熊本県勢は、春の選抜大会16強の国府と、熊本大会を制した文徳が九州王者を目指す。

 昨秋覇者の国府は2季連続7度目の出場。右腕エース坂井理人と左腕植田凰暉の二枚看板を軸にした堅守で、選抜大会は1回戦で近江(滋賀)に2-1で競り勝った。上位進出の鍵は、甲子園の2試合で計2得点の攻撃力。対戦相手の長崎日大は18歳以下日本代表候補の速球派右腕を擁するだけに打線の奮起が期待される。

熊本大会の決勝で1失点完投した文徳の福山喬哉=県営八代(谷川剛)

 2季ぶり11度目出場の文徳は、熊本大会を主に継投で勝ち上がり、専大熊本との決勝は左腕エース福山喬哉が1失点で完投した。打線は好機の集中打が光り、4番の川端颯一郎は長打力がある。1回戦は強力打線の唐津商(佐賀)と対戦。持ち前の手堅い守備からリズムをつくり、接戦に持ち込みたい。

 低反発の新基準バットの影響から、選抜大会は柵越え本塁打が2本にとどまった。今大会もロースコアの試合が増えそうで、バントの多用や外野の前進守備など各校の戦術も注目が集まる。(宮﨑達也)

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