小祝さくらがプロアマ戦でホールインワン 本戦なら600万獲得「いいイメージがつきました」

小祝さくらがプロアマ戦でホールインワンを達成した(大会提供写真)

<フジサンケイレディス 事前情報◇18日◇川奈ホテルゴルフコース 富士コース(静岡県)◇6494ヤード・パー71>

プロアマ戦で小祝さくらが会心の一打を披露した。大会期間中は達成者全員に600万円のホールインワン賞が贈られる17番パー3。6番アイアンで放ったティショットは154ヤード先のカップに吸い込まれた。

「入ったところは見えなかったけど、2バウンドして入ったみたいです。試合ではなかったけど、すごくいい球が打てた。入ってくれてうれしかったです」

川奈の17番ではこれまで4人がホールインワンを決めている。賞金は500万円で達成者がいない場合は上限800万円まで100万円ずつキャリーオーバーしていく。2013年の下川めぐみと18年の幡野夏生はホールインワン賞ではツアー史上最高額の800万円を獲得し、21年のペ・ソンウ(韓国)は600万円、22年の藤田さいきは500万円をひと振りで手にした。だが、プロアマ戦の小祝は賞金0円。「たられば」は百も承知で普通は悔しがりそうなものだが、ツアー屈指と言っていい“ゆるふわキャラ”はいつものスマイル。「ああいう感じで打てば入るんだと思えた。いいイメージがつきました」といつものマイペースだった。

小祝の試合でのホールインワンは2018年「KKT杯バンテリンレディス」初日の3番パー3での一度だけ。プライベートなどを含めた回数を尋ねられたときの答えも、実に小祝流だった。「3回か4回だと思います。アマチュアのときの練習ラウンドで1、2回あったと思うけど、ジュニアのときなんで」。平均的なゴルファーがエースを決める確率は約12000分の1というデータもある。そんな夢のような希少な一打も小祝にかかれば「よく覚えていない」となる。

今月15日が26歳の誕生日だった。プロアマ戦では優勝も果たし、バースデーウイークは順調そのもの。この大会は21年の3位タイが最高だが、ニコニコと笑いながら6度目の出場で川奈の女神を振り向かせ、今季2勝目を“ふわっと”持っていきそうだ。(文・臼杵孝志)

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