北朝鮮、米国連大使を批判 監視代替は「敗者の物乞い」

「金正日軍政大学」を視察する北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記(奥左から3人目)=10日(画像の一部が加工されています、朝鮮中央通信=共同)

 【北京共同】北朝鮮の金先敬外務次官(国際機構担当)は19日、日韓両国を訪問したトーマスグリーンフィールド米国連大使を批判する談話を発表した。北朝鮮への制裁履行を監視する国連安全保障理事会の「専門家パネル」が今月末で任期切れとなることへの代替手段を模索する動きに触れて「敗者の物乞い行脚だ」と主張した。

 談話は北朝鮮メディアが伝え、米国が優先すべきなのは中東情勢の平和と安定だと指摘。トーマスグリーンフィールド氏が日韓を訪れたのは「破綻した制裁の悲惨な運命にうろたえいている」ためだとし、国際社会から冷ややかにあしらわれるだろうと自説を並べた。

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