真面目に過ごしていれば【赤色灯】

 熊本南署は14日、常習累犯窃盗の疑いで、住所不定の無職の男(50)を逮捕。逮捕容疑は2月5日午後8時ごろ、熊本市南区の神社のさい銭箱から現金を盗もうとした疑い。神社の防犯カメラが物色する男の姿を捉えていた。

 署によると、男は犯行時、別の窃盗事件で服役した熊本県外の刑務所から仮釈放中。本来いるべき更生施設ではなく、地元である県内に勝手に戻り、インターネットカフェなどを転々としていた。2月中旬に母親が付き添って出頭し、熊本刑務所に収監された。

 男はその後、神社の事件の容疑者と特定され、熊本刑務所を出所したところで逮捕。「お金がなく、おなかもすいたのでさい銭を盗もうと思った」と容疑を認めているという。「真面目に更生施設で過ごしていれば、再び収監されることも逮捕されることもなかったのに…」と署幹部。

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