オレンジレンジRYO「お客さんは望んでいる。動かないと」 HYやモンパチが刺激に スケボーやバスケもある「テレビズナイト」、あす20日に沖縄市で4年ぶり開催 

 沖縄県出身バンド「ORANGE RANGE(オレンジレンジ)」が企画するイベント「テレビズナイト024」が20日、沖縄市のミュージックタウン音市場と音楽広場である。デビュー前の学生時代から、音楽だけではなく、さまざまなストリートカルチャーを織り交ぜて主催してきたイベント。コロナ禍で2020年が中止されたため、19年以来の開催となる。メンバーのRYOに思いを聞いた。(聞き手=社会部・真栄里泰球)

-久しぶりの開催だ。

 「去年からいろいろなイベントが動き出していて、参加させてもらうと『お客さんは望んでいるんだ、自分たちも動かないと』という気持ちになった。主催するのはエネルギーが要るが、HYのスカイフェスやMONGOL800のカウントダウンライブなどが刺激になって『頑張らないと』と思った。学生の頃にピースフルラブ・ロックフェスとか見ててめっちゃ憧れて、あのステージに立ちたいと思った。今の『何やっていいか分からない』っていう子たちのきっかけになればと考えてやっている」

 -今年の出演者は。

 「Rude-αはコザらしいオリジナルを持っている。それを自分の武器として自己分析ができているアーティストだと思う。SHISHAMOは夏フェスでよく会って、どんどん仲良くなっていった。フレデリックはずっといいなと思っていて、あの軽快な感じを沖縄に持ってきたいという気持ちがある」

 -母校の山内中学校の吹奏楽部も参加する。

 「後輩たちは、吹奏楽の大会とは違うステージに立つことで、何か見えるかもしれない。中学とか高校の時は、何ていうか、ぶれやすいところもあると思うが、きっかけが1個決まっちゃえば、もう、ものすごいエネルギーを出すと思う」

 -音楽以外にスケボーやバスケなどもある。

 「それも一つのショーとして盛り上がる。僕らはお客さんと同じ気持ちで、プロの皆さんの懐に入りながら楽しむ」

 -新曲の「Zombie」は演奏するか。

 「タイトルの割には爽やかで、自分たちも自由度を前面に出したような感じの曲だ。ただいつもそうだが、イベントに合わせた曲を優先するので、新曲だからやるとかでもなく、まだ決めていない。そういう話し合いができないとバンドは続かないし、話ができる信頼があるから、バンドを続けられた」

 -コザの音楽は。

 「ヒップホップとバスケのメンバーが頑張ってコザが盛り上がった。そこにまた違う音楽が入ってくることで、本当に音楽の街になると思う。ちゃんとそこに参加できるように、と思っている」

 -9月21日からは全国24都市のホールツアーがある。

 「うちらは何をやるにしても、ライブを中心に置かないと続かなかったと思う。音源を作るときも自由にやるんですけど、ライブをする時はやっぱ、バンドのアレンジに戻す。だから、音源で出しているのとライブでやるアレンジが全然違ったりする。自分らの中でもそれがあるから、自由にできるみたいなところがある」

約4年ぶりに開く「テレビズナイト」の魅力を語るオレンジレンジのRYO=15日、沖縄タイムス社(竹尾智勇撮影)
2019年のライブで、「以心電信」などのヒット曲を披露するORANGE RANGE=沖縄市・ミュージックタウン音市場(Photo by Keishi Kise / Ryo Shimabukuro)

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