「フランフラン」コーディネート部屋貸し出しへ 人気の家具で若者定着を 福島県福島市が1部屋改修

改修前の市営住宅内(左)と、フランフランの家具などが設置された改修後の一室

 福島県福島市中心部の信夫山近くに、若者らに人気のあるインテリアブランド「フランフラン」の家具や雑貨を設置した市営住宅が誕生した。福島市が住宅内の1部屋を改修した。全国的にも珍しい取り組みで、10年間を上限に貸し出し、住み替え支援などを進めて若い世代の街なか定着を目指す。木幡浩市長が18日の定例記者会見で発表した。

 部屋はロフト付きの2LDK。内装をフランフランがコーディネートし、壁紙には華やかな花柄を採用した。家賃は1カ月当たり8万5千円(家具持ち込みの場合)。同社製のソファやテーブル、ラグなどを利用することもでき、その場合は1カ月当たり4千円が家賃に上乗せされる。

 市営住宅では居住者の高齢化が進んでいる上、空き部屋も増えているという。木幡市長は「とても明るい部屋。街なかの公営住宅をぜひ若い人に利用してほしい」と話した。

 5月1日から同16日まで入居者を募り、6月3日から入居を受け入れる。

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