県特産ハウスミカン、糖度高く色づき良し! 全国トップを切って初競り【大分県】

初競りでハウスミカンをPRする県柑橘研究会の木村房雄会長(右)ら=18日、大分市豊海
県特産のハウスミカン

 県特産ハウスミカンの初競りが全国トップを切って18日、大分市豊海の市公設地方卸売市場であった。産地の杵築、佐伯両市から約1トンが集まった。昨秋に気温が高かった影響が心配されたものの、糖度は高く色づきも良く仕上がったという。

 初競りの価格は1キロ当たり平均2447円で平年並みだった。最高値(5キロ箱)は昨年より1万円高い18万円で、今年から初めてトキハわさだタウン(大分市)で展示販売された。

 JA全農おおいたによると、県内の生産量は全国3位。今シーズンは65人が計14.5ヘクタールで栽培し、530トンを見込んでいる。9月ごろまで県内や関東を中心に出荷される。最盛期は中元需要が増える7、8月という。

 県柑橘(かんきつ)研究会の木村房雄会長(74)=杵築市=が「燃料の高騰、物流の残業規制と、生産者やバイヤーを取り巻く環境は変わった。ブランドを守るために共通の意識を持って取り組もう」と呼びかけた。

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