軽自動車の維持費に毎月「1万円」ほどかかっています。これって普通ですか?

軽自動車にかかる維持費とは

軽自動車にかかる維持費には、軽自動車税・自動車重税・保険料・車検費用・ガソリン代・駐車場代などがあげられます。

毎月かかる維持費は、ガソリン代や駐車場代です。

軽自動車税・自動車重税・保険料・車検費用に関しては、年単位でかかる維持費となります。

軽自動車の場合は、普通自動車と比べると、特に税金(自動車税や自動車重税)の面で優遇が受けられます。

例えば、普通自動車にかかる自動車税は2万5000円〜11万円の間で税金がかかりますが、軽自動車にかかる軽自動車税は一律1万800円で、1番安い普通自動車の自動車税と比較しても1万円4200円お得です。

また、ソニー損保保険株式会社が2023年に行った全国カーライフ実態調査によると、1ヶ月あたりの維持費は平均1万3500円となっているようです。

しかし、これは軽自動車以外の車も含んだ平均額となり、車の車種や燃費性能などによっても維持費は変動するため、あくまで目安として認識しておきましょう。

維持費を節約する方法

現在の維持費が高いと感じる方は、維持費を節約できる対策を行いましょう。

この章では、維持費の負担を減らすためにできる対策について解説します。

維持費の安い車に乗り換える

軽自動車は、普通自動車よりも維持費を安くできますが、環境に優しい車に乗り換えることで、今よりも税負担を軽くできる可能性があります。

例えば、電気自動車・燃料電池自動車・天然ガス自動車・プラグインハイブリッド自動車などに乗り換えると、軽自動車税がおおむね75%軽減されるグリーン化特例を受けられます。

また、環境性能のよい車は燃費もよい傾向にあるため、ガソリン代の節約にもつながります。

エコな運転を心がける

維持費の安い車を選ぶだけではなく、燃費がよくなる運転方法も身につけましょう。

急発進や急停止をすると、エネルギーの消費量が大きくなってしまうため、その分ガソリンが減少しやすくなります。

特に、車の発進時とブレーキ時は、ゆるやかに踏みながら操作することで、エネルギー消費をおさえられる可能性があります。

そのほかにも、不要な荷物は載せない・冷房の温度を下げすぎない・必要以上にスピードを出さないなどの対策も重要です。

保険を見直す

現在加入している自動車保険を見直せば、維持費をおさえられる可能性があります。

自賠責保険は強制加入で保険料も定められているため、見直しは難しいですが、任意保険であれば不要な項目を除外することで、その分保険料を安くできるでしょう。

任意保険では、年齢条件を設けているケースが多く、運転者の年齢が上がると保険料も安くなる傾向があります。

例えば、現在25歳以上が対象となる補償に加入していて、誕生日を迎えて30歳になった場合、そのまま継続するよりも30歳以上が対象となる補償に切り替えると、保険料を安くなると考えられます。

そのほかにも、満期を迎えた場合や家族が引っ越した場合なども保険を見直すタイミングとされています。

軽自動車の維持費1万円は安い傾向にある

車種や環境性能にもよりますが、年間1万円程度の維持費は、安い傾向にあると考えられます。

軽自動車は普通自動車よりも維持費をおさえられますが、軽自動車でも燃費の悪い車や年式が古い車などは、維持費が高くなる可能性があるでしょう。

もし、現状の維持費が高いと感じている方は、少しでも維持費をおさえるために、ご紹介した対策を試してみてください。

出典

ソニー損保保険株式会社

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

© 株式会社ブレイク・フィールド社