スーパーのブリ切り身から糸状の物体…正体は? “アニサキス説”否定した鮮魚のプロの見解

塩焼きや照り焼き、ブリ大根にしてもおいしいブリだが……(写真はイメージ)【写真:写真AC】

ブリの切り身から白く細長い糸状の物体が出現

スーパーで購入したブリの切り身から、得体の知れない物体が出てきたという投稿がネット上で拡散、話題を呼んでいる。激しい腹痛などの食中毒を引き起こすアニサキスや、人体には無害なブリ糸状虫(ブリ線虫)などの寄生虫を指摘する声も上がっているが、正体はいったい何だったのか。投稿者に話を聞いた。

「ブリに塩ふって20分後見に行ったらこれ」

今月13日に投稿された写真には、ブリの切り身から白く細長い糸状の物体が付着している様子がうかがえる。投稿には「アニサキス……」「これはスーパーとかで売ってた切り身ですか? ゾワゾワしました」「ウッ。もうブリ無理…」といった悲鳴が上がっているが、一方で「アニサキスもブリ線虫も十分みたことありますがどっちでもないかと。筋じゃないですかその白いの」「どう見ても筋」「おそらく魚屋さん10人中10人“筋”って言う。でも知らない方からしたらびっくりするとは思う」といった冷静な声も寄せられている。

「広告の品で天然ブリが安いということで、私ではなく主人が午前中にスーパーで購入してきました。ブリの照り焼きを作ろうと思い、塩を振って20分たってからブリを見ると写真のような状態でした。塩を振る前はあの筋はありませんでした」と投稿者。切り身そのものの色については「私がものすごく虫嫌いなので、怖くて、1~2時間ベランダに放置して、捨てる直前に写真を撮りました。ブリの色が悪い理由は多分これです」とのことで、いろいろとネットで検索してみたもののよく分からず、気持ちが悪かったため切り身は廃棄してしまったという。

糸状の物体の正体は「魚の筋では」という意見が大半だったというが、「加熱したら大丈夫と言われましたが、私は虫が大嫌いなので食べられませんでした。主人も、過熱したら大丈夫とはいえ、私たちがお腹でも壊したら子どもを預かってくれる人が周りにいないため、わざわざリスクを冒してまで食べる必要はない、と判断し、捨てました。ちゃんとした専門家からしっかりしたご意見をうかがいたい、というのが本音です」と投稿者。

投稿の写真について、スーパーの鮮魚コーナーで働く男性に見解を聞いたところ、「アニサキスにしては太くて大きいですし、ブリ線虫にしては細くて色味が違う。血合いの筋だろうと思います」との回答が寄せられた。とはいえ、素人目での判断は禁物。思わぬ災難に遭わないためにも、まずは購入した店舗に確認してみるのが良さそうだ。ENCOUNT編集部/クロスメディアチーム

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