伊江島補助飛行場の滑走路補修は「米軍の地質調査の結果で工期が決まる」 木原防衛相が見通し示す

 【東京】木原稔防衛相は19日午前の記者会見で、米軍伊江島補助飛行場(沖縄県伊江村)の滑走路補修を巡り、米側が実施している地質調査の結果によって「今後の工期などが決まる」との見通しを示した。米軍が同日午後に嘉手納基地でのパラシュート降下訓練を計画していることは「例外的な場合に該当する」とも述べた。

 木原氏は「(伊江島の滑走路は)不整地で、雨などによって地質が当初から変わっている可能性がある」と説明。調査結果によって「工期が決まると思う」との考えを示した。「(計画の)細部の確認を進めており、日米間で調整が終わり次第、適切にお示ししたい」と述べた。

 19日午後に予定される米軍嘉手納基地での降下訓練を巡っては「嘉手納で定期的に行われる訓練ではなく、小規模で部隊の即応性を維持・向上するため緊要性がある」ことなどから、例外的との認識を示した。米軍が予定通り嘉手納で降下訓練を実施した場合、5カ月連続となる。

 訓練は原則、伊江島で実施することで日米が合意しているものの、米軍は滑走路の不具合などを理由に嘉手納を使用。県や周辺自治体などは嘉手納での訓練中止を求めている。

嘉手納基地で予定される米軍のパラシュート降下訓練などについて見解を述べる木原稔防衛相=19日午前、国会内

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