メタが最新大規模言語モデル「ラマ3」初期バージョンを投入

Katie Paul

[ニューヨーク 18日 ロイター] - 米メタ・プラットフォームズは18日、最新の大規模言語モデル「Llama(ラマ)3」の初期バージョンをリリースした。

今後は対話型人工知能(AI)の「メタAI」の基盤となる。同社によると、無料版のモデルとしては、アルファベット子会社グーグルや、フランスの新興企業ミストラルAIなどが提供する競合製品よりも、コードや文章作成、推論能力などの面で上回るという。

メタのクリス・コックス最高製品責任者は、ラマ3には新たなコード作成能力が備わり、文章とともに画像も学習用に取得するが、この初期バージョンで回答できるのは文章のみになると説明した。

数カ月以内に投入予定の後続バージョンには、より複合的な機能が搭載される見通しだ。

コックス氏は「最終的な目標は人々の負担を軽減し、それがビジネス上のやりとりであれ、何か書き物をすることであれ、また旅行の計画であれ、日常を暮らしやすくする手伝いをすることだ」と述べた。

一方メタは、AIの回答精度向上のためにグーグルと提携し、グーグルのリアルタイム検索結果を取り込めるようにすると発表した。既存のマイクロソフトとの提携の枠組みを補完する形だ。

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