衆院3補選を徹底解説!保守層を奪い合う島根1区?!東京15区は次の解散総選挙を占うのか?!選挙ドットコムちゃんねるまとめ

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2024年4月18日に公開された動画のテーマは、衆院3補選を徹底解説!

ゲストにJX通信社代表の米重克洋氏をお招きし、衆院補選が今後の政権運営にどう影響するのか解説してもらいました。

【このトピックのポイント】
・島根1区は岸田政権と自民党の今後のカギを握る?!
・立憲と維新のパワーバランスを図る長崎3区!
・今後の国政選挙の勢いを占う東京15区?!

衆院3補選の見どころとは?

4月末に衆院補選が、長崎3区、島根1区、東京15区で実施されます。

ズバリ!この補選の見どころはどこなのでしょうか?

今回の補選では、立憲だけが全ての補選に候補者を立て、自民党は島根1区だけです。

自民党は、島根1区の勝敗が岸田政権や自民党の今後の支持率に影響するという見方ができます。一方で、立憲は3補選で全勝ができれば、支持率の上昇が期待できます。

米重氏は「補選の結果が、今後の政治スケジュールや解散総選挙にどのように影響してくるかという点が見どころ」とコメントしました。

野党対決の長崎3区!関西以外での維新の勢いはいかに?!

長崎3区では、立憲民主党から山田勝彦氏、日本維新の会から井上翔一朗氏の2名が立候補を表明しています。

自民党が今回候補者を擁立しなかった点について米重氏は、長崎県は、次回の選挙から選挙区が4→3に減少。自民党では既に3つの選挙区で候補者が決まっているので、4人目が当選すると次の選挙では行き場がなくなる恐れがある。また、谷川弥一氏が不祥事で辞任した選挙区なので、不戦敗を選んだのではないか?と解説しました。

野党対決となる長崎3区は「得票の多さが非常に大きなポイントとなり、立憲と維新のパワーバランスが見どころになる」と米重氏はコメントしました。

自民党が唯一戦う島根1区!保守層の支持はどちらに?!

島根1区では、自民党の錦織功政氏、立憲民主党から亀井亜紀子氏の2名が立候補を表明しています。

錦織氏は、お亡くなりになった細田前衆院議長の後継者として自民党から立候補しました。

亀井氏は立憲民主党の元議員ですが、父親の亀井久興氏は自民党に所属していたこともある政治家です。

米重氏は「保守的な自民党支持層も含めて、この2人が奪い合う選挙になる」とコメント。

保守王国と言われる島根1区で、今の政治とカネの問題を有権者がどう受け止めて、選挙結果にどのように出てくるかが注目される選挙だと解説しました。

各政党が力比べ?政党の勢いをはかる東京15区

東京15区では、NHKから国民を守る党の福永活也氏、無所属の乙武洋匡氏、参政党の吉川里奈氏、無所属の秋元司氏、日本維新の会の金澤結衣氏、つばさの党の根本良輔氏、立憲民主党の酒井菜摘氏、日本保守党の飯山陽氏、無所属の須藤元気氏の9名が立候補を表明しています。

米重氏 「一応申し上げておきますけれども、なんか我々が乙武さんの選挙に関わってるんじゃないかって憶測があるようですが、そういう事実はありません。その部分は明確に申し上げておいた上で、コメントをさせていただきたいなと思います」

立候補者が非常に多く、さまざまな政党から立候補者が出ている東京15区について、米重氏は「各政党がある意味力比べをするような状況」と解説。

立憲や維新以外の新興政党や政治団体も積極的に候補者を擁立し、著名人やタレント活動をしている候補者も含めて、非常に大きな争いになっています。

米重氏は「それぞれの得票数が、今後の解散総選挙や次の国政選挙の勢いを占う点が、非常に注目されるポイントだ」とコメントしました。

先週末に、区内を回ってポスターや街宣活動の状況を確認したと話す米重氏に、各候補者の印象や注目ポイントを伺うと……

元区議で前回の区長選にも出馬していた立憲民主党の酒井氏は、日本共産党も支援を表明し、野党共闘に近い枠組みができている点がポイント。酒井氏は、政治とカネの問題を批判するクリーンな政治をアピールしています。「野党支持層を核にしつつ、無党派層を含む政権批判票をいかに固めていくのかが、基本戦略になっていきそう」と米重氏はコメントしました。

日本維新の会の金澤氏は、先週の日曜日に、大阪の吉村知事が応援に入り、100人前後の会衆が集まっていました。前回の総選挙でも維新でこの選挙区から出馬し、とても活動量が多い金澤氏。「維新の会の支持層を固めて、さらにそれ以外の政党支持層や無党派層も取り込めるかどうかというのは試金石になる」と米重氏はコメントしました。

乙武氏は、土曜日に小池都知事が豊洲の演説会場に応援に入り、何百人もの人が、立ち止まって聞いていました。

日本保守党の飯山氏については「日本保守党は、初めての国政選挙なので、難しい選挙になると思う」と言及。その理由を「政治的知名度がない候補者は、1人しか当選できない小選挙区では、当選しにくい」と説明します。

著名人が多く立候補している東京15区は「乙武さん、須藤さん、飯山さんが、どこまで伸ばせるかは非常に注目点」と米重氏は語ります。

政党ラベルが付いている候補者と無所属候補では「序盤は政党ラベルが付いた人の方が先行しやすい」とコメント。

また「社会的知名度は高いが政治的知名度が高くない人は、出だしが不利になる」と解説しました。

社会的知名度が高く政治的知名度の低い候補が当選した例は「2007年の宮崎県知事選挙のそのまんま東氏」まで遡ります。当時は、前知事が逮捕された後の選挙。自民党や民主党の政党ラベルの候補者ではなく「どげんかせんといかん」というメッセージと本人の社会的再起ストーリーが結びついて、終盤にかけて伸びていった非常に珍しいケースだったと解説しました。

「政党の足場がなかなか見えづらい著名人候補が、今後どのように支持を伸ばしていくか、行かないのか。見どころが多い選挙と言える」と米重氏はコメントしました。

他にも、参政党の吉川氏、秋元氏、つばさの党の根本氏、NHK党の福山氏も立候補を表明し、論戦を繰り広げています。

各候補者が、今後どのような選挙戦略を取っていくのか、ぜひ注目して見ていきましょう!

動画本編はこちら!

今後の政局を占う衆院3補選!各選挙区の見どころを徹底解説!

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