国内初 手術支援ロボットで胸切らない肺がん手術成功 患者負担軽減

三重大学医学部付属病院は18日、最新の手術支援ロボットを使って、このほど国内で初めて胸を切らない肺がん手術に成功したと発表しました。

三重大学医学部付属病院が今年1月に導入した最新の手術支援ロボットは、アメリカで開発された「DaVinci(ダヴィンチ)SP」で、全国の国立大学病院では初めて導入されました。

これまでの肺がん手術では、神経を損傷させないよう胸を開いて骨を切り離すなど、患者に大きな負担がかかっていましたが、多方面に曲げることができる1本のアームを持つこのロボットを使って今年2月、全国で初めて胸を切らずに、腹部の小さな穴からの手術に成功したということです。

18日の記者会見で、三重大学医学部付属病院の川口晃司准教授は「早期に退院できるなど患者の負担を大きく減らすことができた」と話しました。

今後は、手術支援ロボット「ダヴィンチSP」」を他のがん手術にも応用していきたいということです。

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