史上初となる「メジャーリーガーの息子を持つ兄弟コンビ」が誕生

日本時間4月19日、敵地コメリカ・パークでのタイガース戦で有望株ジャック・ライター(レンジャーズ)がメジャーデビューした。2回までに4点、4回までに7点の援護をもらいながらも4対4、7対7と2度とも同点に追いつかれ、4回途中8安打7失点で降板というほろ苦いデビュー戦となったが、「夢のような経験だった」と40人近い家族や友人が見守るなかでの初登板を振り返った。なお、ライターのメジャーデビューにより、メジャー史上初となる「メジャーリーガーの息子を持つ兄弟コンビ」が誕生することになった。

ライターは2021年ドラフト1巡目(全体2位)でレンジャーズから指名を受け、バンダービルト大学からプロ入り。メジャー通算162勝を挙げた名左腕、アル・ライターを父に持つ「2世選手」として注目を集めた。アルはマーリンズやメッツでエース格を担った投手で、1995年から2004年まで10年連続2ケタ勝利を記録。マーリンズ時代の1996年には球団史上初のノーヒッターも達成している。

アルの2歳年上の兄、マーク・ライターも元メジャーリーガーであり、1990年代にタイガース、ジャイアンツ、フィリーズなどでプレー。2度の2ケタ勝利のほか、フィリーズ時代の1998年には自己最多の23セーブをマークし、メジャー11年間で通算65勝&26セーブを記録した。マークの息子であるマーク・ライターJr.は現在カブスに在籍しており、昨季は自己最多の69試合に登板して28ホールドを記録。今季はここまで9試合に登板し、防御率0.00と安定した投球を続けている。

ジャックがメジャーデビューしたことにより、マークとアルは自分たちが兄弟揃ってメジャーリーガーであるだけでなく、お互いの息子もメジャーリーガーとなった。メジャーの長い歴史上、「メジャーリーガーの息子を持つ兄弟コンビ」は史上初めてである。

自身の家族について「凄いことだよね。投手一家というのは本当にクールだ。家庭内でもピッチングについてたくさん話をするんだ」と語ったジャック。いとこのマークJr.(メジャー通算6勝)、おじのマーク(同65勝)、父のアル(同162勝)を超えるべく、メジャーリーガーとしての第一歩を踏み出した。

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