バスケットボール男子・Bリーグ2部のパスラボ山形ワイヴァンズに2023~24年シーズンから加入したティモシー・ホリフィールド選手(28)が、自作の絵画をスポーツチーム公式オークション「スポオク」に出品している。入札締め切りの来月10日まで山形市のムービーオンやまがたに展示。バスケに加え、絵の才能も日本で花開かせている。
ホリフィールド選手は米国出身のパワーフォワード。テキサス工科大を卒業後にフィンランドやドイツでプレーした。今季から山形に加入し、第23節の福島戦では1試合27得点を記録するなどした。
絵画は新型コロナウイルス禍で外出がままならなかった時期に趣味として始めた。色鉛筆を使ってアニメや映画のキャラクターを繊細に描き、自身のインスタグラムにアップしていた。
チーム加入のため昨年来日したのを機に、初めてアクリル絵の具に挑戦。練習の合間を縫って縦112センチ、横162センチのキャンバスに宇宙から見た日本を表現した。ホーム戦の試合前に、円陣の中心でチームの雰囲気を盛り上げる姿とは打って変わり、日本の形を繊細に描いている。「横向きに描いてしまったが、描き終えたことで日本の地理をよく知ることができた」と苦笑しながら語った。
スポオクはスポーツチームが公式に商品を出品し、収益をチームや個人の活動に役立てる仕組み。チームとして出品し、本人希望価格の8万円からの入札となっている。ホリフィールド選手は「初めて大きな作品を描いたので、いろんな人に見てほしい。ファンの皆さんにも気に入ってもらえたらうれしい」とも話した。
作品は直筆サイン入り。入札は来月10日午後10時まで参加できる。収益の一部は同リーグの社会貢献事業「B・HOPE」として基金に積み立て、同リーグがいずれかの被災地支援などに充てる。