元日ハム投手が水原容疑者との関係を激白 初来日で受けた手厚い対応「イッペイがいなければ…」

水原一平容疑者【写真:Getty Images】

日本時代に面倒を見てもらったクロッタ

米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手の通訳を長年務めた水原一平容疑者は、銀行詐欺罪で訴追された。大谷の口座から1600万ドル(約24億5000万円)以上を不正送金したとされている。日米に衝撃を与えた事件の波紋は広がるばかりで、日本ハ ム通訳時代の水原容疑者と交流があった元投手のマイケル・クロッタ氏は「イッペイがいなければ僕は完全に路頭に迷っていた」など回顧。米スポーツ専門局「ESPN」が報じている。

2014、15シーズンに日本ハムに所属していたクロッタ氏。「ESPN」は「オオタニの通訳ミズハラがどのようにして選手のライフラインになったのか」との見出しで記事を掲載した。本文では「マイケル・クロッタは2014年2月に札幌に到着するまで、誰も、ほとんど何も知らなかった。彼の新たな文化への知識の欠如と馴染めるかどうかの不安により、日本ハムの春季キャンプの3週間前に来日していた」とクロッタ氏の来日時の状況を説明している。

その中で「ほぼその直後に、彼(水原容疑者)は助けてくれた。春季キャンプが始まるまで毎日、チームの通訳2人のうち1人が必ず家に来てくれた。ミズハラはクロッタに地下鉄カードの買い方と街の回り方を教えた。来日して最初の週にはスーパーマーケットに何度か連れていき、何を食べ、何を料理するのが好きか伝え、通路の歩き方を教わった。店の中を歩き回り、ミズハラは忍耐強く陳列のシステムや日本語のラベルの翻訳をして回った。クロッタは、耳がタコができるほど聞いたために『これはこういう意味』と言われるのを覚えている」と手厚い対応を受けたことに触れた。

当時、同じ29歳という共通点があったクロッタ氏と水原容疑者。記事では「クロッタはミズハラに札幌雪祭りに連れて行ってもらったおかげで、北海道最大の文化イベントを体験することができた。ミズハラは日本の飲食店で注文の仕方を教えた。クロッタは『自分でできない体験は謙虚にさせられる』と語った」としたうえで、クロッタ氏の「イッペイがいなければ僕は完全に路頭に迷っていた。野球だけでなく、日常生活でもだ」といったコメントも紹介している。

THE ANSWER編集部

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