ニューヨーク2球団とファンが抱く山本由伸への壮絶怨恨 フラれた挙げ句、火に油を注がれ…

山本由伸(C)ロイター/USA TODAY

ドジャース山本由伸(25)とヤンキース、メッツの両球団間には深い溝がある。

昨オフ、山本は投手史上最高額の12年総額約465億円でドジャース入りを決めたが、「獲得に名乗りを挙げていたヤンキースとメッツは、山本がドジャースから好条件を引き出すためのダシに使われた」という見方があり、山本はそう受け取られても仕方がないような身の振り方をしていたからだ。(【前編】からつづく)

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ヤンキースもメッツも最終的にドジャースと同等の条件を山本に提示せざるを得なかったといわれる。が、〝接待攻勢〟をかけ、獲得できるかもしれないと期待に胸を膨らませながら、結果としてハシゴを外された両球団はもちろん、ニューヨークのメディアやファンまで山本に対して怒り心頭だという。

昨年12月27日、ドジャースタジアムで入団会見を行った山本が、

「勝ちたい、勝ち続けたいという気持ちで決断した。(ドジャースとの交渉に同席した)大谷さんが仮に他球団と選んだとしても、僕はドジャースを選んでいたと思う」と発言すると、ヤンキースとメッツのファンがSNS上で一斉に反応。

「信用できない」「ウソはつくな」「ならどうして決断までに時間がかかったんだ」「彼にブーイングするのを待ちきれない」などと怒りをあらわにした。

さて、その山本は日本時間20日、本拠地で行われるメッツ3連戦の初戦に登板予定。5月28日からは敵地ニューヨークでメッツ3連戦、6月8日からはやはりニューヨークでヤンキース3連戦が控えている。

18日現在、ヤンキースは13勝6敗でア・リーグ東地区首位、メッツは10勝8敗でナ・リーグ東地区3位。ともに下位に沈んだ昨季からチームを建て直しそうな気配だ。

山本は開幕から4試合に先発して1勝1敗、防御率4.50。そこそこの投球を見せているものの、ニューヨーク2球団との対戦では敵意むき出しの相手打線とファンのブーイングを覚悟した方がいい。

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