「終わったとは言いたくない」ブンデス初V&大記録達成も…新時代の名将は依然ギラギラ。ELでリベンジへ「面白くなるよ」

現地時間4月18日に開催されたヨーロッパリーグ(EL)の準々決勝・第2レグで、シャビ・アロンソ監督が率いるレバークーゼンは、ウェストハムと敵地で対戦。第1レグは2-0で快勝していたなか、1-1で引き分け、2戦合計3-1でローマと戦うベスト4に駒を進めた。

4日前にブレーメンを5発粉砕し、ブンデスリーガ初制覇を決めていたレバークーゼンはこの日、13分に先制を許すも、89分にジェレミー・フリンポンが同点弾を奪い、土壇場で黒星を回避。公式戦の無敗を44試合(38勝6分)に伸ばした結果、2011年から翌年にかけてユベントスが作った記録した抜き去り、欧州5大リーグ史上最長記録を樹立した。

新時代を切り開く42歳の指揮官は試合後、大会公式のインタビューに応じ、瀬戸際でゴールを決め続ける自軍について、誇らしげにこう語った。

「一度くらいなら運もあるかもしれないが、何度も起こっているわけだから、いつも運が良いわけではない。我々が得点に値するからだ。私たちは前進し続けているし、どうすべきか明確なアイデアを持っている。

最初の45分間は多くの問題を抱えていた。相手はプレッシャーをかけ続けてきたし、僕らもボールを持っていて、適切なタイミングで適切な選手を見つけられなかった。あの難しい時間帯を乗り切るのは簡単ではなかったが、私たちは個性を発揮した。後半はパーソナリティを取り戻し、準決勝に進出するために正しい行動を取った」

【動画】優勝決定でピッチになだれ込むレバークーゼンのサポーター
具体的に、後半に何を変えたのか。

「戦術面だけでなく、フィジカル面でもメンタル面でも、いくつか変える必要があった。ウェストハムのテンポに対応するために、フィジカルやデュエルの激しさが足りなかった。戦術的な面では、いくつかの点を変えた。その結果、よりコントロールできるようになったんだ」

悲願のリーグ制覇を達成したものの、このELとDFBカップ決勝がまだ残っており、無敗を維持しての3冠へ、変わらずモチベーションは高い。

「可能な限り多くを達成したい。私たちにはまだ大きな挑戦がある。ブンデスリーガは区切りがついたかもしれないが、終わったとは言いたくない。ヨーロッパリーグでの大きなモチベーションがある。昨年はローマと対戦し、彼らが決勝に進出した。歴史は繰り返されている。面白くなるよ」

ドイツの新興勢力は勢いそのままに、イタリアの古豪にリベンジを果たせるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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