東京理科大学、2026年4月「創域情報学部」と理学部第一部「科学コミュニケーション学科」新設へ(設置構想中)

2031年に創立150周年を迎える東京理科大学は、2026年4月「創域情報学部」と、理学部第一部に「科学コミュニケーション学科」を新設する(設置構想中)。「世界の未来を拓く TUS」実現に向け、先端的な情報科学技術を強化するとともに、すそ野を広げることを見据え、全学的な情報系人材の育成を多面的かつ強力に推進する。

創域情報学部は、1993年の経営学部以来33年ぶりの新学部となる。千葉県野田市の野田キャンパスに新設予定で、情報理工学科の1学科を設置。学生が入学後に自分の進むべき分野を見定め、主体的に学修を進めるためコース制を導入する。コースはコンピューティングを扱う「コンピュータ科学コース」・「知能メディアコース」と、データ分析・運用を扱う「データ科学コース」・「社会システムコース」の計4コースの設置を構想している。

既存の情報計算科学科、経営システム工学科については2025年度入学者を最後に募集停止し、創域情報学部に定員を移行する。あわせて数理科学科・電気電子情報工学科の入学定員を変更する。

理学部第一部に新設予定の科学コミュニケーション学科は、国内唯一の「科学コミュニケーション」を冠する学科として、東京都新宿区の神楽坂キャンパスに設置する。「情報・データサイエンス」「STEM/STEAM」「サイエンスコミュニケーション」「教育工学・学習科学」など現代社会に必要となる知識・能力と、東京理科大学が今まで培ってきた理数教科に関する深い専門知識をバランス良く組み合わせながら、高度な「科学」を広く一般に「伝える」能力とともに、情報技術の活用、科学的な見方や考え方、デジタル社会に主体的に対応できる能力に加え、他者と協調し、学び、教えるというコミュニケーション能力の涵養を目指す。

また、情報系分野を含む科学(理学)の普及(教育・発信)を担う人材の育成を目的とし、理学研究科 科学教育専攻への接続及び教職教育センターとの連携も見据えつつ、卒業後の進路としては、教育機関に限らず、官公庁・教育産業・メディア・科学館等や教育・情報分野のスタートアップ企業など幅広く想定している。

なお、2028年度まで施行されている東京23区内の大学定員増を抑制する規制について、定員増実施年度から7年後に増員前の入学定員に戻すことを前提に、理学・工学分野の情報系学部・学科に限定した規制緩和の例外措置が講じられている。そのため神楽坂キャンパスは新学科設置から7年後の2033年度に23区内に設置されている各学科の定員を減員する。

<創域情報学部 情報理工学科(仮称)>

定員:入学定員 360名(収容定員1,440名)

学位:学士(情報学)

場所:野田キャンパス(千葉県野田市)

<理学部第一部 科学コミュニケーション学科(仮称)>

定員:入学定員 80名(収容定員320名)

学位:学士(理学)

場所:神楽坂キャンパス(東京都新宿区)

本計画は構想中であり、内容は変更となる可能性がある。再編の詳細については、順次、ホームページ等で報告する。

参考:【東京理科大学】情報系分野を担う「デジタル人材」の育成を主眼とした 学部・学科の新設について(設置構想)

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