朗読劇『むかしむかしあるところに、死体がありました。』開幕 田村升吾、加藤将、健人が出演した初日公演のレポート到着

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朗読劇『むかしむかしあるところに、死体がありました。』が、4月18日(木) に東京・シアター1010で初日を迎えた。

原作は、「昔ばなしなのに新しい!」と話題になり、2020年本屋大賞にノミネートされた本格ミステリ『むかしむかしあるところに、死体がありました。』。誰もが知っている“日本昔ばなし”をベースにした短編ミステリが収録された本シリーズは全3作となり、累計発行部数50万部を突破する人気シリーズとして知られる。今回は、そのシリーズの中から厳選された3作『一寸法師の不在証明』『花咲か死者伝言』『絶海の鬼ヶ島』が朗読劇として上演される。

このたび、ミュージカル『テニスの王子様 3rdシーズン』や、ミュージカル/舞台『刀剣乱舞』シリーズでもお馴染みの田村升吾、加藤将、健人が出演した初日公演のオフィシャルレポートが到着した。

第一話『一寸法師の不在証明』

ミステリアスな音楽とともに、“昔話”を思わせる和柄でデザインされた3階建てのセットがステージ上に現れる。スクリーンに第一話のタイトル『一寸法師の不在証明』と登場人物が投影され、第一話の語り部となる「大臣の家来・江口」役を演じる田村につづき、一寸法師役の加藤と赤鬼役の健人がステージに現れる。

赤鬼を退治し村を救った一寸法師は、打ち出の小槌で大きくなり、春姫と夫婦になりめでたしめでたし……ここまでは誰もが知っている“一寸法師”のストーリー。本作の見どころはここからの展開だ。一寸法師と春姫の婚儀の日、春姫の父である大臣の家来である江口のもとに黒三日月という男が現れる。黒三日月は、春姫が赤鬼に襲われた村で冬吉という男が殺されたと語る。その殺害容疑に一寸法師の名前が挙がるのだ。しかし、一寸法師には鬼の腹の中にいたというアリバイがあり……果たして冬吉を殺したのは誰なのか…江口と黒三日月が捜査へと繰り出す。

田村升吾

18日公演キャストである田村・加藤・健人は共演経験もあり、3人によるコンビネーションある掛け合いがテンポよく物語を進めていく。昔話でありながら、時折見せる現代風のコミカルな会話に、会場からも思わず笑い声が漏れる。物語に緩急をつけながら、田村演じる家来の江口と、健人演じる黒三日月による捜査が進む。推理を披露する江口(田村)はどんどん勢いを増し、容疑をかけられた一寸法師(加藤)もヒートアップ。そして、物語は誰もが予想できない衝撃的な結末へ──。事件解決の後味も爽やかで、まさに、朗読劇ならではの“昔話と本格ミステリの新たな融合”を披露した。

第二話『花咲か死者伝言』

続いて第二話『花咲か死者伝言』で語り部となるのは、加藤将演じる「犬」。愛らしい犬のキャラクターに加え、健人演じる“花咲か爺さん”と田村演じる“婆さん”の会話も、みんなが知っている昔話らしいやりとりで微笑ましい。しかしある日、花咲か爺さんの死体が発見され……。物語が進むにつれ、次々と現れる怪しい人物たち。加藤演じる犬の次郎(じろ)は、自分なりに推理しながら事件の経過を見守るのだった。爺さんとの楽しい思い出を振り返りながら辿り着く結末とは──。

加藤将

第三話『絶海の鬼ヶ島』

最後となる第三話『絶海の鬼ヶ島』では、お馴染みの“桃太郎”の一場面も披露。桃太郎の鬼退治シーンを迫力満点に表現。緊張感あふれる展開で、加藤演じる桃太郎の堂々とした登場に会場も惚れ惚れする。やがて物語は、鬼退治から数年後、生き延びた鬼たちが残された島へと移る。今回の語り部となるのは、健人演じる「鬼太」。逃げ場のない島で、鬼の仲間たちがひとり、またひとりと殺されるのだ……。そこで疑われた鬼太(健人)は、自分が犯人ではないことを証明するため奮闘するが、まさかの展開が待っていた──。

健人

アフタートーク

田村、加藤、健人の3名は公演初日を終えてホッとした様子で「ありがとうございました!」と観客へ向けて挨拶する。フリートークでは、各物語を振り返りながら、加藤が第一話の『一寸法師の不在証明』について「身長186cmあるけど一寸法師やらせてもらいました」と発言し会場からも笑いが起こる。 田村は第二話の『花咲か死者伝言』について「ミステリーものとして一番好き」と語り部の“犬”の最後のセリフを振り返りながら語る。そして健人は、最後の物語は鬼がたくさん登場することについて、「みなさん、後半は何鬼かわからず“鬼鬼パニック”になりませんでしたか!?」と観客に向けて問いかけ、盛り上がりを見せた。

最後に、3人はそれぞれ感謝の言葉を述べ、観客からの盛大な拍手で見送られた。

<公演情報>
朗読劇『むかしむかしあるところに、死体がありました。』

原作:『むかしむかしあるところに、死体がありました。』(青柳碧人 著/双葉文庫)

【ストーリー】
Story1『一寸法師の不在証明』
お姫様を鬼から守った一寸法師。打ち出の小槌で大きくなった彼は、ある計画を心に秘めておりました……。

Story2『花咲か死者伝言』
灰をまいて、花を咲かせていたお爺さん。お殿様からもらったご褒美を、村に寄付するような優しい人でしたが、殺されてしまいました……。

Story3『絶海の鬼ヶ島』
鬼ヶ島で行われた桃太郎とその仲間たちVS鬼たちの戦いは、桃太郎側の勝利に終わりました。でも本当の戦いが、そこから始まったのです……。

【出演】
4月18日(木):田村升吾・加藤将・健人
4月19日(金):赤澤遼太郎・宮崎湧・松田岳
4月20日(土):下野紘・岡本信彦・松岡禎丞

【公演日程】
2024年4月18日(木)~20日(土) 東京・シアター1010

配信チケット:
https://w.pia.jp/t/mukashimukashi/

公式サイト:
https://mukashibanashi-reading.jp/

(C)青柳碧人・双葉社/エイベックス・ピクチャーズ株式会社

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