無人機に対する空自戦闘機の緊急発進 2023年度は過去最多に並ぶ8回 沖縄周辺で中国機の飛行多く

(資料写真)2023年8月下旬に、与那国島と台湾の間を通過した中国軍のBZK005偵察型無人機=防衛省統合幕僚監部提供

 【東京】防衛省統合幕僚監部(統幕)は19日、領空侵犯の恐れがある外国機に対し、航空自衛隊の戦闘機が2023年度に緊急発進(スクランブル)で対応した回数を公表した。偵察用などの無人機に対する発進は推定も含めて8回で、過去最多だった22年度と同数だった。

 統幕によると、23年度の空自の緊急発進は有人、無人機合わせて669回で、前年度より109回減少した。四つの方面隊で発進回数が最も多かったのは、空自那覇基地に司令部を置く南西航空方面隊で401回だった。

 無人機に対する緊急発進8回は、推定も含めていずれも中国機。沖縄周辺を飛行する事例が多いという。

 一方、先月26日には、日本海上空で中国軍の無人機が飛行しているのが初めて確認された。

© 株式会社沖縄タイムス社