大谷翔平の〝金銭感覚〟に米識者らが問題指摘「金融リテラシーの欠如」

大谷翔平

米大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手(29)とその元通訳・水原一平容疑者を巡る金銭トラブルに対して、現地メディアからは大谷らトップアスリートの金銭面に関しての無頓着ぶりを問題視する声が出た。

「ESPN」のシュエサ・スレンドラン記者は19日(現地時間18日)に「大谷選手が詐欺に遭ったスポーツ選手や有名人のリストに加わる」と題した記事の中で、これまで米国内で詐欺被害に遭った著名タレントやアスリートを紹介。その中でアスリートのスポンサー収入や給与の増加に伴い不正行為が近年増加傾向にあることも記していた。

また、前出記者は「スポーツ・ファイナンシャル・リテラシー・アカデミー」の国際運営ディレクターであるアテナ・コンスタンティノウ氏の主張を紹介。「もしスポーツ選手が経済に関する知識を持っていれば、自分のお金を他人に渡すべきではないことが分かるはずです。雇ったアドバイザーたちはさまざまな選択肢をあなたに教えてくれる一方で、最終決定を下すのはあなた自身であり、その影響を負うのもあなたなのですから」(コンスタンティノウ氏)と、第三者に金銭管理を一任するアスリートに懸念を示し、最低限の情報学習を促した。

さらには元プロ野球選手のエリック・アベリル氏の意見も紹介。同氏は「アスリートは代理人のほかに、公認ファイナンシャル・プランナー、税理士、独立した登録投資顧問グループ、個人弁護士らと囲んで、署名したすべての契約書に目を通すのが理想的だ」としながらも「多くの役割を遂行するためにさまざまな人材を雇うことはできますが、財政と源泉徴収の最終的な結果に対する責任を転嫁することはできません」とアスリート自身の責任問題について言及していた。

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