リスクオフ加速、日経1200円超安 イスラエルがイラン攻撃と報道

Shiho Tanaka

[東京 19日 ロイター] - 19日の東京市場で、株安、円高、債券高が進んでいる。日経平均株価は前営業日比1200円超下落し3万7000円を割り込み、ドルは朝方の154円後半から一時153円台へと下落。全面リスクオフの展開となっている。市場では、イスラエルがイランの拠点を攻撃したとの報道が話題となっている。

きょうの東京株式市場は、取引開始から軟調な展開だった。米連邦準備理事会(FRB)当局者のタカ派発言などを受けて利下げ観測が後退し、ハイテク株などを中心に売りが出た。

午前10時台になると日経平均は下げが加速し一時、前営業日比1200円超安の3万6824円に下落した。ABCニュースなど複数のメディアは、イスラエルのミサイルがイランの拠点を直撃したなどと伝えた。イランの国営メディアによると、複数の都市で航空機運航が停止している。

ドル円は介入警戒感がくすぶる中、米金利の上昇に伴い朝方は154円後半で推移していたが、一時153.98円まで急落した。

国債先物中心限月6月限は前営業日比12銭安の144円29銭と反落して寄り付いたが、同50銭超高の144.92円まで急反発した。10年債利回り(長期金利)は同4.0ベーシスポイント(bp)低下し0.825%で推移している。

© ロイター