トランプ氏口止め事件公判、陪審員12人選任 22日にも冒頭陳述

Jack Queen Luc Cohen

[ニューヨーク 18日 ロイター] - 米ニューヨーク州地裁は18日、不倫口止め疑惑に絡む事件で起訴されたトランプ前大統領の公判で、陪審員12人の選任を終えた。補充陪審員をなお選ぶ必要がある。

判事は22日にも冒頭陳述を行うと述べた。

15日に始まった陪審員選任手続きでは、トランプ氏の余りに高い国民認知度による独特の難しさが浮き彫りになった。最初の候補者196人の約半数は、公正な判断を下せる自信がないと述べて候補から外された。

また、先に選ばれた陪審員のうち2人がこの日、不適格として解任された。

11月の大統領選で共和党の候補指名が確定したトランプ氏は他に首都ワシントンとジョージア、フロリダ両州で3つの刑事裁判を抱えるが、年内に審理が実施される見込みなのは口止め料事件のみ。

トランプ氏は、不倫関係にあったと主張する女性に2016年大統領選の直前、口止め料として13万ドルを支払い、立て替えた当時の顧問弁護士への弁済を帳簿上「法務費用」と偽って処理した罪に問われている。

© ロイター