水原容疑者を「優秀な卒業生」から削除 高校時代のコーチが明かす当時の印象「予想していなかった」

水原一平容疑者【写真:Getty Images】

ダイヤモンド・バー高校時代をESPNが取材

米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手の通訳を長年務めた水原一平容疑者は、銀行詐欺罪で訴追された。大谷の口座から1600万ドル(約24億5000万円)以上を不正送金したとされている。米スポーツ専門局「ESPN」は水原容疑者が在籍した高校サッカー部のコーチを取材。当時の印象を明かしている。

「オオタニの通訳ミズハラがどのようにして選手のライフラインになったのか」との見出しが打たれた同局ティム・キーオン記者の著名記事。水原容疑者がダイヤモンド・バー高校に在籍していた当時、所属する高校サッカー部でアシスタントコーチを務めたケンプ・ウェルズ氏は「印象には残らない生徒」だったそうで、このように当時を振り返ったという。

「生徒について言うと、私は、とても良くできた者か、とても出来の悪かった者をよく覚えている傾向にある。彼(水原容疑者)はどちらでもなかった。黙々と自分のやるべきことをやっていた」

ウェルズ氏は水原容疑者の高校最終年度で英語の授業の担当教諭だった。サッカー部では「静かで、自分のことは自分ででき、教員たちもクラスメイトたちも、全米のニュースに名前が載るような人物になるとは予想していなかった」という。

記事によると、同高のウェブサイトの「優秀な卒業生」には水原容疑者の名前が載っていたそうだが、最近削除されたという。実際に現在は、米女子サッカー代表で五輪女王のアレックス・モーガンや米PGAツアー5勝のケビン・ナの名前が並ぶ中に、水原容疑者の名前はない。

THE ANSWER編集部

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