張本美和、世界ランク3位・王藝迪を下して8強入り 平野、早田はフルゲームを制す<ITTF男女ワールドカップマカオ2024>

<卓球・ITTF男女ワールドカップマカオ2024 日程:2024年4月15~21日 場所:マカオ(中国)>

18日、WTT男女ワールドカップマカオ2024は大会4日目を向かえ、男女シングルストーナメント1回戦が行われた。

女子シングルス1回戦で、張本美和(木下グループ)は世界ランキング3位の王藝迪(ワンイーディ・中国)と対戦。

第1ゲームは終始競り合うも、積極的に攻めきった張本が逆チキータでデュースを制し、ゲームを先取。第2ゲームは王藝迪が張本との激しいラリーを制し、王藝迪がゲームを取り返してイーブンに。第3ゲームは2点のリードを生かした張本が逃げずに攻め切り奪取し、ゲームカウントを2-1とする。

第4ゲームは王藝迪に中盤追いつかれるも、張本が得意のバックハンドを軸に得点を重ね、ゲームを獲得。勝利まで残り1ゲームとなった第5ゲームは張本が序盤リードするものの、意地を見せた王藝迪に追いつかれ、得点は9-9に。張本が何度もマッチポイントを握るが、そのたびに王藝迪が追いつく一進一退の攻防になる。

しかし、最後は王藝迪がミスを重ねて、16-14で張本が第5ゲームを獲得。ゲームカウント4-1で張本が勝利し、8強入りを決めた。

平野美宇(木下グループ)は韓国のエース、田志希(チョンジヒ・韓国)と対戦。勢いのある田志希に立ち上がり2ゲームを連取されるも、競り合いを制した平野が3ゲームを取り返し逆転する。

しかし、第6ゲームを田志希に取られ、試合はフルゲームへ突入。第7ゲームは、気合を全面に出して決めに行った平野が11-6で獲得。フルゲームの末に平野が勝利し、準々決勝進出を決めた。

早田ひな(日本生命)は申裕斌(シンユビン・韓国)と対戦。早田が第1ゲームを取るも、申裕斌に第2、3ゲームを連取される苦しい展開に。そこから早田が強さを見せ、2ゲーム連取し逆転。勝利まで後1ゲームとする。

しかし、戦術を変えてきた申裕斌に第6ゲームを取られ、試合はフルゲームへ。第7ゲームは早田が3点を追う苦しい展開になるも、早田がタイムアウト後に追いつき、試合はシーソーゲームとなる。

最後は早田の鋭いバックハンドが決まり、デュースを制した早田がゲームカウント4-3で勝利。苦しい試合を乗り越え、準々決勝に駒を進めた。

その他、陳夢(チェンムン・中国)や王曼昱(ワンマンユ・中国)などが準々決勝進出を決めている。

18日 試合結果

女子シングルス1回戦

〇孫穎莎(スンイーシャ・中国)4-1 陳幸同(チェンシントン・中国)

〇鄭怡静(チェンイーチン・チャイニーズタイペイ)4-1 朱芊曦(チュチョンヒ・韓国)

〇平野美宇(木下グループ)4-3 田志希(チョンジヒ・韓国)

サウェータブット・スターシニー(タイ)0-4 陳夢(チェンムン・中国)〇

〇張本美和(木下グループ)4-1 王藝迪(ワンイーディ・中国)

ソフィア・ポルカノバ(オーストリア)0-4 アドリアーナ・ディアス(プエルトリコ)〇

〇早田ひな(日本生命)4-3 申裕斌(シンユビン・韓国)

ベルナデッテ・スッチ(ルーマニア)1-4 王曼昱(ワンマンユ・中国)〇

19日の試合予定

女子シングルス準々決勝

孫穎莎(スンイーシャ・中国)- 鄭怡静(チェンイーチン・チャイニーズタイペイ)

平野美宇(木下グループ)- 陳夢(チェンムン・中国)

張本美和(木下グループ)- アドリアーナ・ディアス(プエルトリコ)

早田ひな(日本生命)- 王曼昱(ワンマンユ・中国)

文:ラリーズ編集部

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