青森県弘前市の「岩木健診」全市民対象に 所要4~5時間、費用無料 19日受け付け開始

 青森県弘前市と弘前大学、県総合健診センターは本年度、約3千項目の健康データを調べて健康づくりにつなげる「岩木健康増進プロジェクト健診(岩木健診)」の対象者を、これまでの同市岩木地区住民から全市民に拡大する。他地区枠は200人で、19日に受け付けを開始する。

 岩木健診は2005年度にスタート。一般的な健診項目に加え、腸内環境や認知機能、体組成、内臓脂肪、骨密度、味覚などを最新機器で測定。結果を基に、医師らから個別の生活改善指導を受けられる。

 毎年、岩木地区住民千人を対象に行っており、集まったビッグデータは匿名化した上で弘大や共同研究先が活用し、病気の発症予測や予防、健康づくりなどの研究でさまざまな成果を挙げてきた。

 健診は6月1~10日で、20歳以上の市民が対象。所要時間は約4~5時間で費用は無料。胃がんなどの検診も安価で追加できる。広報ひろさき4月15日号に掲載のQRコードからインターネットで申し込む。

 桜田宏市長は「ビッグデータの解析で市の健康課題が明らかになれば、健康都市弘前の実現につながる」と受診を呼びかけている。

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