大磯町 「ヤッホー」居場所の合言葉 4月20日はイベントも 大磯町・二宮町・中井町

小柴さん(左)と中村さん

大磯町東小磯在住の小柴舞子さん(45)と大磯町大磯在住の中村圭さん(46)が中心となって運営するコミュニティースペース「ヤッホー」(大磯1350の1)=旧地域センターまんてん=で4月20日(土)、子どもたちが企画するワークショップや出店が並ぶ「ヤッホー横丁」が開催される。午前10時〜午後4時。雨天時の対応はインスタグラムで確認を。

ヤッホーは毎週月、水、金曜日に開いている子どもと地域のためのコミュニティースぺース。学校に行けない、行かないなどの選択をした子どもたちの日中の居場所としての「ほとり」(午前9時30分〜午後2時)と、子ども無料、大人は有料で利用できるこども食堂「ヤッホー食堂」(午前11時30分〜午後3時)、放課後フリースぺース「ヤッホー」(午後2時30分〜午後5時30分)の3つの役割を時間別で担っている。その他月1回、公認心理士の相談予約も可能。元中学校教諭でもある小柴さんは「子どもをまん中に、多世代が関われる場所にしていきたい」と話す。

多世代でつながる

名前の由来は中村さんの口癖から。「ヤッホーと声をかけると、子どもも大人も反射的に『ヤッホー』と返してくれる。楽しく呼応し合える魔法の言葉」と中村さん。「山中にいる仲間に自分の居場所を知らせる言葉」という成り立ちにも親和性を感じたという。

子育て当事者でもある2人は「子どもたちが安心して足を運べ、地域の人も出入りできる、子どもたちをみんなで見守れる場所があったらいいのに」という共通の思いのもと、2022年10月に一般社団法人やっほーを設立。活動拠点を探す傍ら、月1回ほどビーチクリーンやワークショップを開催してきた。大磯町社会福祉協議会や企業、団体の助成や寄付を受けながら、23年10月から現在の建物を有償で借り、拠点としている。

町内の小学生から高校生が利用中。得意な制作活動を深めたり、ヤッホーに足を運ぶ習慣により生活リズムが整ったり、子どもたちの変化はさまざまだ。

ヤッホー食堂は、定食1食につき大人1千円で、子どもの食券1食分の寄付が含まれる。

繰り返し使える手作りの食券

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